現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 政治
  4. 国政
  5. 記事

西岡参院議運委員長「検事総長の証人喚問を考えたい」

2009年3月10日20時53分

 民主党の西岡武夫参院議院運営委員長は10日の議運委理事会で、同党の小沢代表秘書が逮捕された西松建設の違法献金事件に関連し、「党執行部と相談したうえで(樋渡利秋)検事総長の証人喚問を考えたい」と語った。

 理事会で西岡氏は、小沢氏や秘書らをめぐる報道について「検察当局のリーク(情報漏出)は目に余り、世論操作が行われている」と理由を説明。与党側は疑問を呈した。喚問実現の可能性は低いが、政府・与党は「発言自体が司法捜査に対する政治圧力」とみて反発している。

 西岡氏の発言は、捜査に関する公式発表より先行する報道自体を牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。西岡氏は昨年、政府の国会同意人事の内容が事前に報じられた際、政府が既成事実化を図っているとして提示を拒む強硬姿勢を取った。

 河村官房長官は10日の記者会見で「今回の事件の捜査処理など検察活動に対し、検察官を証人として国会に出頭させることは、検察官の独立性とか公正性の保持という観点から考えると問題がある」と批判。自民党の鈴木政二参院国対委員長も同日、「ありえない話。こんな発言が出てくること自体、何か意図を感じる」と述べた。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内