つけナポリタン
つけナポリタンというB級グルメ料理があるんだが、なければ作ればいい、というわけで、富士市の「吉原」地区なんだが、吉原といっても全然色っぽくなんかない、日産の工場のある日産城下町みたいなところです。今はすっかり寂れてしまって、なんだが元気がないんだが、例によってシャッターまみれの商店街が並んでます。こんな感じです。
この、吉原商店街がTV番組を機に売り出そうとしているのが、つけナポリタンです。B級グルメブームに便乗して、何か売り出したいという気持ちは判るんだが、別に地元の特産を使ってるわけでも何でもない。単にTV局が連れてきたラーメン職人が、無責任に作っただけの喫茶店メニューなんだが、まぁ、何にせよ、頑張るというのは悪い事ではない。で、吉原商店街あげて頑張ってるようなんだが、吉原というのは沼津の隣りなので、おいらも作ってみた。で、レシピです。
まず、ソースなんだが、コレはもうトマトソースしかないわけだ。でも、単なるトマトソースというのも面白くないので、チキンスープと合わせます。
まず、手順から説明すると、オリーブ油で刻みニンニクと鷹の爪を炒め、そこに微塵切りのタマネギ2個分、人参一本、これをせっせと炒め、味付けに塩辛も投入。トマトは中くらいのヤツを7個刻んで入れました。野菜だけでは物足りないので、ビリ辛のソーセージも適当に。だんだん水分が出てくるので延々と炒める。その間、大きな鍋を用意して、そこで鶏ガラを煮て出汁を取ります。炒めている野菜の水分がなくなって焦げそうになったら、鶏ガラスープを逐次投入。弱火で延々と5時間ほど煮込めば、ソースの完成です。塩とか黒胡椒とかで適当に味を整えるのを忘れずに。ちなみに、コレで5人分ほど作れました。
ところで、日本のスーパーで売っているトマトというのはサラダ用なので、こういう用途にはあまり向いてないです。夏で、自宅の庭で大量に獲れたとか、安かったとか、そういう事情でもなければ缶詰トマト使った方が安くて上手に出来ます。でも、生のホンモノでも作れなくはない。市販のトマトでやる場合は、できるだけよく熟れた物を使いましょう。
パスタの方は、茹でるだけです。オリーブ油を馴染ませてトッピングにパセリでも乗っけておけば上等。背後に置いてあるモノは、余ったチキンスープです。最後に残ったトマトソースをチキンスープで割って飲もうという贅沢なプランw まぁ、何で「ぶっかけ」じゃいけないのか、わざわざつけ麺にしなきゃいけないのか、そこら辺が疑問といえば疑問なんだが、それを言いはじめると、そもそもナポリタンって何なのさ、という疑問もあったりするわけで、こんないかがわしいパスタでも、「TVで有名」と前置詞がつけば、遠路より千客万来だそうで、まぁ、それもいいでしょう。
ナポリタン (小学館文庫) 価格:¥ 600(税込) 発売日:2006-04 |
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