日本サッカー協会のJリーグ将来構想委員会がJリーグの秋開幕、翌春閉幕の「秋春シーズン制」への移行を見送る結論を出したことについて、日本協会の犬飼基昭会長は10日、改めて新たな組織を立ち上げて秋春制導入に向けた検討を行う考えを示した。新組織のメンバーなど詳細は今後、詰めるという。
Jリーグ将来構想委では、2日に鬼武健二委員長(日本協会副会長、Jリーグチェアマン)に秋春制移行についての判断を一任。これを受けて鬼武委員長は、冬季開催による観客動員の減少と、それに伴う寒冷地のクラブなどの経営面の不安を主な理由として「移行しない」との結論を出し、9日の日本協会常務理事会に報告した。
しかし、犬飼会長は「どうやったら秋春制のリスクを回避できるか検討しなければいけない。代表もJリーグもサッカーの質を上げられるというメリットもある」と、将来構想委の結論に不満を示した。12日の理事会で承認されれば、議論の場を新組織に移す方針。
この問題は、犬飼会長が秋春制導入を強く主張したことを受け、昨秋から将来構想委で検討を進めてきた。
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