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WBC:韓日両国の戦力分析

 台湾という壁は軽く飛び越えた。だが、韓国には日本という壁が待ち構えている。

 6日、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の初対戦相手である台湾に完勝した韓国。7日午後7時からの対日本戦は第1ラウンド最大のヤマ場だ。この試合で2勝目を挙げたチームは、米国で行われる第2ラウンド進出が確定する。韓日両国は互いに「宿敵」を破るため、秘密兵器を投入する。

 韓国は新「日本キラー」の左腕、金広鉉(キム・グァンヒョン)=SK=が先発する。昨年の北京五輪では韓国と日本は2度対戦したが、金広鉉は2試合とも先発し好投した。左打者の外角を突くストレートとスライダーが武器だ。

 日本の打者陣は、5日の中国戦でストレートのスピードが140キロもない中国投手陣の外角攻めに手を焼いた。タイミングが合わず、空振りを連発したのだ。

 攻撃でも、金賢洙(キム・ヒョンス)→金泰均(キム・テギュン)→李大浩(イ・デホ)→秋信守(チュ・シンス)とつながる3-6番の「左→右→右→左打ち」のラインナップは、パワーと小技で日本に引けを取らないと評価されている。また、1番李鍾旭(イ・ジョンウク)と2番高永民(コ・ヨンミン)の「足で稼ぐ野球」も、堅い日本の守りを揺るがす武器になるだろう。大きな試合では、ベテラン捕手による頭脳戦も勝負を左右する。そういう点では、朴勍完(パク・キョンワン)の役割も注目される。

 日本は、昨年大リーグのボストン・レッドソックスで18勝3敗という成績を収めた松坂が先発で登場する。ベストコンディションではないが、韓国戦で必ず1勝したいと闘志を燃やしている。

 松坂は2000年のシドニー五輪で韓国戦に2度出場したが、2度とも破れるなど、韓国相手に勝利したことがない。松坂は6日、神宮球場で行われた日本代表合同練習の後、韓国対台湾戦を捕手の城島らと共に見守り、韓国打線の攻略法を研究した。

 日本のベンチは、松坂が序盤に崩れた場合、岩隈(楽天ゴールデンイーグルス)を登板させるものとみられる。岩隈は昨シーズン21勝を挙げ、自責点・奪三振・勝率の投手3冠王に輝き、日本球界における投手の最高栄誉賞「沢村賞」を受賞した。昨シーズンは201と3分の1イニングを投げながら、被ホームラン数はわずか3本だった。

 打線ではトップバッターのイチロー(シアトル・マリナーズ)が依然として不振だが、3番の青木(ヤクルト・スワローズ)が鋭い当たりを見せている。青木は北京五輪で金広鉉と2度対決し、6打数3安打をマークしている。 

 4番稲葉、5番村田、6番小笠原のパワーも警戒が必要だ。

 韓国は1998年以降、国際大会で日本に14勝11敗とリードしている。両国が全員プロ選手で対戦した試合では、8勝3敗とさらにリードを広げている。WBC第1回大会や五輪本戦といった大きな試合では4勝1敗だ。7日の試合では、韓国と日本のどちらが笑うことになるのか、勝利の行方に目が離せない。

東京=姜鎬哲(カン・ホチョル)記者

【ニュース特集】第2回ワールド・ベースボール・クラシック

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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