力を出し切れ! 引率教諭から最後の注意を受ける受験生=10日午前、別府鶴見丘高校
県内の公立高校五十一校(定時制含む)で十日、二〇〇九年度の一次入試が始まった。全日制と定時制を合わせて八千二百三十人が志願。午前九時半から理科の学力検査が始まり、受験生は合格を勝ち取るため、真剣な表情で問題に向き合った。全日制の競争倍率は一・〇八倍で、昨年度に比べ、〇・〇一ポイント下がった。十一日は全日制と定時制計二十二校で面接がある。合格発表は十三日午前九時。
「しっかり力出し切って」
○…別府市の別府鶴見丘高校(全日制)では二百二十人の募集に対して二百十一人が挑戦。友達と談笑するなど、リラックスした雰囲気の受験生が多かった。日出中学校の三十一人は貸し切りバスで会場入り。高野悦子教諭は「緊張する必要はない。時間配分を考え、しっかり力を出し切って」と送り出した。
自信に満ち“最難関”へ
○…大分上野丘高校は三百一人の募集に対して四百三人が志願。普通科の中で最も競争率が高く一・三四倍だが、試験開始前、友人と笑顔で会話するなど落ち着いた様子を見せる受験生も。滝尾中学校の毛利吉洋教諭(34)は「みんな自信に満ちた表情。やるだけのことはやってきた。努力は無駄にならない」と話した。
1学級増でもオーバー
○…新年度から連携型中高一貫教育を試行する由布高校。前年より一学級増の百十人の募集に百三十四人が志願した。受験生は午前八時半までに武道場に集合。緊張した表情で受験上の注意を聞き、試験会場へと向かった。二十五人の受験生を引率した由布市庄内中学校の教員は「気負わず平常心で頑張れ」とエール。
「専門校の良さをPR」
○…佐伯鶴岡高校は推薦を除く百七人の募集に対し、百一人が受験。午前八時四十分までに受験生は体育館に集合した。食品流通、施設園芸の二学科で募集人員を下回ったため、二次募集も予定している。清末隆文教頭は「資格が取得できることなど専門校の良さをPRしていきたい」と話した。
県外からの受験生も
○…募集が一クラス減った日田高校には二百十六人に対し二百四十八人が志願。県外からの受験生もいた。「中学別に見学会を開くなどきめ細かに対応した。理解が深まった成果では」と中尾義且教頭。受験生は午前七時半ごろから次々と到着。引率教諭から受験票を受け取り、緊張した面持ちで試験会場へ向かった。
「歴史つくるぞ」大人気
○…新設校・中津東高校の初入試は工事の関係で中津商業高校で実施。人気は高く、二百四十人の募集に二百九十人が志願。「新しい学校への期待でしょうか。責任を感じます。寂しい思いをする受験生が多いのが気がかりですが…」と立石義孝校長。受験生は午前八時すぎに続々と集合。緊張した表情で開始を待った。
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