呉市は市内で唯一、市が運営する公立病院の下蒲刈病院(呉市下蒲刈町)について、新年度から3年間の事業改革プランを策定した。豊島大橋の開通で地続きになった豊、豊浜地区の患者を積極的に受け入れて収入増を図り、2010年度の経常黒字化を目指す。
プランは、総務省が全国的な公立病院の経営悪化を改善するため、07年度末に示したガイドラインに沿って公立病院ごとに本年度中の策定を義務づけている。
市のプランでは、豊、豊浜地区の診療所と空きベッド情報を交換▽市消防局と連携し、安芸灘4島の救急患者を本人の希望や容体を考慮した上で同病院へ優先的に搬送▽リハビリ部門を強化し、急性期を脱した患者を中国労災病院から受け入れる―などして3年間で計約4700万円の収益増を見込む。
【写真説明】呉市が事業改革プランを策定し、収益増を図る下蒲刈病院
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