2009年3月10日 19時13分更新
飼料価格が高騰するなか、食品工場で出される残飯などを家畜の飼料として活用するための協議会が岡山市で開かれました。
この協議会は飼料価格が高騰し、畜産農家の経営を圧迫していることから、食品工場で捨てられている残飯や調理くずなどを家畜の飼料として活用しようと中国四国農政局が開いたものです。
会合には中国四国地方の各県の担当者や畜産関係者などおよそ40人が出席し、今年度、各地域で行われている取り組みが発表されました。
このうち、岡山県の担当者からはこれまで飼料として利用されていなかったもやしの根っこなどを乳牛の飼料として活用する実験を行っていることが報告されました。
また、ほかの県の担当者からは学校給食で出る調理くずや食べ残しを豚の飼料にしている事例が報告されたほか、しょうゆや豆腐の生産業者から製造の過程で出る副産物を家畜のえさにしていることが紹介されました。
このあと意見交換が行われ、メンバーからは廃棄する食品を飼料にするには乾燥させることが課題だといった意見や家畜に食べさせる際の安全性をもっと確保すべきだといった意見が出されました。