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リフォーム詐欺再燃 床下換気扇で今年度の相談125件

2009年3月9日

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写真「大金入也」を名乗る男が置いていった名刺=福島県消費生活センター提供

 4〜5年前に社会問題化した「リフォーム詐欺」で、とりわけ悪用された床下換気扇を取り付けた高齢者たちが、再び狙われている。自宅を訪ねてきた男らに「工事が必要」と迫られたなどの相談が今年度、全国の消費者相談窓口に100件以上寄せられ、実際に被害も出ている。顧客名簿が出回っている可能性もあり、注意が必要だ。

 朝日新聞が2月上旬、47都道府県と17政令指定市の消費者相談窓口に問い合わせたところ、30都府県と8指定市で、かつて床下換気扇を設置した人が2次被害を訴えるなどの相談が計125件寄せられていた。このうち少なくとも14の自治体では実際、言われるがままに金を支払ってしまった人がいたという。

 福島県では昨年12月、70代の女性が19万円の被害にあった。「換気扇を設置した際の工事代金を取り戻せる」などと言われ、弁護料名目で金を請求され、支払った。男はさいたま市にある会社の名刺を出し、「大金入也(おおがねいりや)」と名乗ったが、社名も電話番号も架空のものだったという。

 女性は、男の手帳に自分を含む多くの人の名前や住所が書き付けられていたのを目撃しており、県消費生活センターは顧客名簿が出回っている可能性が強いとみている。

 ほかにも東京都内で80代の女性が換気扇の点検に来たという男に「配線が危険だから工事が必要」などと言われ、約200万円を払わされるなど、各地で被害が出ている。

 このため国民生活センターは自己防衛策として、(1)すぐには契約しない(2)業者の言動に不自然さを感じたら地元の消費生活センターなどに通報する(3)お年寄りの家庭には、身内や地域の人が目配りする――などを挙げ、「そもそも訪問業者がなぜ以前の工事を知っているのか、疑問に思ってほしい」と注意を呼びかけている。(田玉恵美)

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