7、8日に開催された「フリースタイルスキー世界選手権」で女子モーグルの上村愛子（29）が来年のバンクーバー冬季五輪の代表内定第1号を決めた。上村は7日にモーグルで優勝、自身初めての世界選手権優勝を飾ると、続く8日のデュアルモーグルでも優勝。2冠を達成し4度目の五輪へ盤石の成長を見せつけた。

　上村はブログで感謝を綴った。疲労しきったはずが朝7時に目が覚めてしまったといい「メダルを手にとってもいつものうれしい時の表現以上には表には出てこない興奮が今朝、二度寝もできないくらい心の中では爆発していたのかもしれません」とその理由を考察している。

　同時に、世界選手権を開催するために奮闘した猪苗代町やそのスタッフなどかかわったすべての人々に感謝し、「最高のすべりをお披露目できたことがとにかくうれしかったです」とのことだ。

　上村は18歳（高校3年時）で長野オリンピックに出場し、アイドル顔負けのルックスと確かな実力で人気を博し、女子ウインタースポーツの顔的存在になった。だが、世界屈指の技術を持ちながらも大舞台に弱く、ここ一番での精神力の弱さが指摘されてきた。そんな評価はあったものの、今回の優勝で日本人初のFISワールドカップ年間総合女王の座も掴み、心技体ともに世界最高レベルに到達した事を証明した。

■関連リンク
・世界選手権大会閉幕。ありがとうございました！（上村愛子オフィシャルブログ）

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