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2009年3月9日(月) 19:20 |
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坂出3人殺人裁判、争点は責任能力
坂出市で、2007年11月、祖母と姉妹の3人が殺害された事件の裁判が再開されました。争点は、殺人等の罪に問われている川崎被告の責任能力で、きょうの冒頭陳述で、検察側は責任能力があったと主張し、弁護側は責任能力は限定的と反論しました
全国から注目された事件から1年4ヶ月が経ちます。 高松地裁で、約8ヶ月ぶりに再開される裁判は、きょうから4日続けて審理が行なわれ、16日には判決が言い渡されることになっています。 殺人などの罪に問われているのは、高松市の川崎政則被告です。 川崎被告は、2007年11月、義理の姉である坂出市の三浦啓子さんの家で、三浦さんと、一緒に寝ていた孫の山下茜ちゃん、彩菜ちゃん姉妹の胸などを包丁で刺して殺害し、3人の遺体を、坂出港の資材置き場に捨てた罪に問われています。 2008年7月の初公判で、川崎被告は起訴事実を認め、責任能力を確かめるための精神鑑定などを経て裁判が再開されました。 9日行なわれた冒頭陳述で、検察側は、「三浦さんの殺害を計画した川崎被告は、一緒に寝ていた姉妹も目を覚ましたら殺害しようと思っていた」「準備が周到で証拠隠滅も図っており、完全な責任能力をもっていた」と述べました。 これに対し、弁護側は、「知的能力が低く障害があるため責任能力は限定的」と主張しました。 今回の裁判は、今年5月に始まる裁判員制度を踏まえて4日間の集中審理が予定されていて、重大な刑事事件としては異例の早さで3月16日に判決を迎えます。
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