2009年3月10日(火)
社会 : 地域周産期母子医療センターに伊那中央病院を認定
更新:2009-3-10 6:02

 県は9日、伊那中央病院(伊那市、小川秋実院長)を地域周産期母子医療センターに認定した。妊娠後期から新生児早期までの周産期の分娩に関し、総合周産期母子医療センターの県立こども病院(安曇野市)と連携・協力し、高度な医療を提供する。県内では7番目の認定で、上伊那では初めて。

 地域周産期母子医療センターは産科と小児科を備え、比較的高度な医療行為ができる医療施設。2次医療圏ごと1カ所を目安に認定している。

 伊那中央行政組合が運営する同病院は、産科医7人、小児科医4人体制。ハイリスク妊婦の分娩にも対応し、ケースによって母子を県立こども病院へ転院搬送させるシステムも構築している。

 産科医の集約化で昨年4月から、上伊那で分娩を取り扱う唯一の公立病院となって以降、分娩件数は月100件前後に上る。今年度は1,163件を見込み、これまでに6件は県立こども病院へ救急車などで搬送した。両病院間は車で40―50分、ヘリコプターだと要請から30分以内には到着が可能という。

 同病院は認定について「24時間安心してお産のできる施設として、これからも運営していきたい」と話している。

がん診療連携拠点に指定も 伊那中央病院は9日、上伊那地域でのがん診療の中心的役割を担う「がん診療連携拠点病院」に厚生労働省から指定されたと発表した。上伊那では初めてで、がん診療の積極的な取り組みが認められた。指定は2月23日付で、指定期間は4月1日から4年間。

 同病院は、外来での抗がん剤治療を行う通院治療室を6床整備。麻酔科医を中心とした緩和ケアチームで痛みの症状を和らげたり、心のケアも行っている。がん診療相談支援センターを設け、患者や家族、医療機関などに、がんに関する情報を提供し、療養上の不安や悩みなどの相談にも応じている。

 同病院以外の医療機関に掛かっている患者が、同病院医師に第2の意見(セカンドオピニオン)を求めるセカンドオピニオン外来も実施。地域の開業医を対象とした研修会も開き、医療技術の向上にも力を入れる。

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