◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
至宝の流出は絶対に阻止する―。浦和が大黒柱の残留へ異例の早さで動き出した。「闘莉王の契約交渉? それはしっかり進めています。今、やっている最中です」と浦和強化幹部は電光石火の交渉開始を認めた。関係者によると、強化幹部は鹿島とのJリーグ開幕戦(7日)の数日前、闘莉王と契約する糀正勝代理人と極秘会談を持ったという。今季終了後に3年契約が満了する闘莉王の新規契約問題がテーマで、最初の交渉だった。
開幕直前という早い時期の交渉開始には理由がある。Jリーグ独自の移籍規約が来季から国際サッカー連盟(FIFA)のルールと同じ制度に改正されることが、このほど決定的になった。従来、移籍金は年齢に応じた移籍係数によって定められていたが、この係数制度が撤廃されて契約満了選手は移籍金ゼロで新天地を選ぶことができる。選手は契約満了の半年前から他クラブとの交渉が可能となるため、浦和は闘莉王との契約を6月までに更新できなければ優先交渉権を失う。
現在、闘莉王の推定年俸は日本代表の僚友・中沢と同額の1億2000万円。06年にリーグMVPに輝き、5年連続でJベストイレブンに選出されているチーム最大の功労者。今後の交渉次第だが、国内の日本人DF単独最高額を意味する年俸の大幅増と複数年契約は確実だ。
「交渉は始まったばかりで自分はまだ強化部と話していない。僕はレッズを心から愛している。その一方で、将来的に欧州リーグに挑戦したいという気持ちもある。個人的にはしっかりとクラブの評価を聞きたい」と闘莉王。エースの契約交渉の成否がフィンケ・レッズの将来を左右する。
浦和が今季限りで契約満了となる日本代表DF田中マルクス闘莉王(27)と残留へ向けた交渉をしていることが9日、分かった。来季からJリーグの国内移籍が完全自由化されることを受け、クラブ幹部は早くも水面下で初交渉を行った。契約を更新すれば、推定年俸1億2000万円の横浜M・中沢佑二(31)をしのぐ国内DF最高給となりそうだ。
(2009年3月10日06時03分 スポーツ報知)
リンク