小沢献金問題をめぐるマスコミの報道姿勢には、大いに疑問がある。
というより、このところのマスコミの在り方については「あきれてるというより笑っちゃうね」というほかはない。
中川財務大臣の酔っぱらい会見が報道されると、毎日のようにテレビで追いかける。(これはあまりにも映像が面白すぎたので無理もないが)
かんぽの宿が問題になると、一斉にかんぽの宿。
小沢の秘書が逮捕されると今度はそればかり。
かんぽの宿問題も、中川大臣の酔っぱらい会見も麻生降ろしも、あっという間に片隅に追いやられて、新聞テレビ報道は西松建設一色。
(まれに定額給付金を受け取ったお婆ちゃんの笑顔が出てくるが)
今度は小沢降ろしの音頭をマスコミがとっている。
小沢代表:「辞めるべきだ」57% 民主、支持率も下落 (毎日jp 3/7)

民主党の小沢一郎代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件を受け、毎日新聞は6、7両日、緊急の電話による全国世論調査を実施した。小沢氏が代表を辞めるべきかどうかを聞いたところ、「辞めるべきだ」が57%で、「辞める必要はない」の33%を上回った。事件に関する小沢氏の説明に対しては、「納得できる」12%、「納得できない」79%。政党支持率で民主党は2月の前回調査比7ポイント減の22%で、2ポイント増の自民党と同率になるなど、民主党に厳しい数字が並ぶ結果となった。
しかし、突然の小沢の公設第一秘書逮捕が3月3日。
世論調査開始が3月6日。
間にわずか2日しかない。
国民に与えられた情報は検察リークと思われる報道や憶測記事。
検察出身者の一方的なコメント。
なんで正確な情報も与えられていない国民に、こんなに急いでアンケートをとる必要があるのか?
しかも質問が、「辞職すべきかどうか」、「説明に納得したかどうか」という二者択一!
事件の全貌はもちろん、どこが犯罪行為にあたるのかさえまだ正確に認識していない人が大半であろう。
小沢の説明をどれだけの人が聞いたり、目にしたりしているかも疑問である。
しかも小沢は最初の記者会見で記者の質問を最後まで受け付け、質問がなくなってから会見を終了している。
「小沢の説明に納得したか」ではなく、「マスコミは国民が納得できる質問をし、回答を引き出したか」が問われるべきである。
自民党への波及をいうマスコミも少なくはないが、こんなもの、小沢の場合とでは衝撃度がまるで違う。
逮捕された秘書の拘置期限が3月24日(10日間延長は既定の事実らしい)だそうだが、起訴された場合は小沢の辞任は不可避だろうなどとあおり立てる。
起訴は起訴に過ぎない。
判決がでてはじめて有罪無罪が確定する。(たとえそれが第一審段階においてであっても判決は尊重されるべきであるが、しかしそれでも猶最終判断ではない)
しかし、逮捕から起訴までは、いまだ行政の段階である。
あたかも検察が政治的に厳正中立な司法機関であるような論調はおかしかろう。
”司法の判断を待つ”というのは裁判結果を待つということである。
起訴されたらどうするか?と煽り立てるマスコミの方がおかしい。
だれも「もし裁判の結果小沢の秘書が無罪となったらどうするのか」とは言わない。
しかも逮捕されたのは小沢ではないのに。
どうせ判決が確定する頃にはみんな過去のことになっている。だれも覚えていない。
騒いだ方が勝ちだ、とばかり煽り立てている。
そのころになっては、報道の誤りの責任を問うものはいない。
日本は法治国家である。
しかも三権分立の国である。
小沢が裁判で有罪になったら責任を取らせればいいだけのことである。
批判精神を失ったマスコミは政・官・財の飼い犬ではないか!
「やましいことない」と小沢代表、検察は「疑問答えてない」 (YOMIURI ONLINE 3/4)
見出しだけ見ると、小沢と検察側との言い分を等分に揚げているように見えるが、内容は恐ろしく偏っている。
「異例の捜査」「不公正な国家権力の行使」――。民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)の逮捕から一夜明けた4日、小沢代表が口にしたのは、公党トップとしては異例の検察批判だった。
約40分間の記者会見では謝罪は一切なく、捜査を非難する強気の言葉に終始。矛先を向けられた法務・検察幹部からは「疑問に答えていない」という声が上がった。
東京・永田町の民主党本部で午前9時50分に始まった小沢代表の会見には100人を超える報道陣が詰めかけた。
大久保容疑者の逮捕後、報道陣の前では終始無言だった小沢代表。風邪の予防のためにふだんから着けているマスクを外し、胸を張るように会見場に入ってきた。壇上でゆっくりと報道陣を見回し、いきなり捜査批判の口火を切った。
こんな悪意に充ちた記事を久しぶりに見た。
ことさら小沢をふてぶてしい悪党に印象付けようとしているではないか。
「総選挙が取りざたされているこの時期において、非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力の行使と感じている」
会見中、小沢代表は捜査について何度も「不公正」「異常な手法」などと顔を赤くしながら強い口調で繰り返した。時折、疲れた表情を見せながらも、「この種の問題で逮捕・強制捜査というやり方は民主主義を危うくすると考えている」「こじつけたような理由で検察権力の発動は非常に公正を欠くと思う」と語り、検察当局と真っ向から対決する姿勢を前面に出した。
「政治資金に関してはすべてオープンにしている。収支を全部公開しているのは私だけではないか」と胸を張る場面もあり、「起訴などないと信じております」「遠からず嫌疑は晴れると信じている」とも語った。
記者から「世間に動揺を与えたことに、謝罪の言葉はないか」と質問されると、「何度も何度も申し上げたように、何らやましいことはない。今おわびする理由は見あたらない」と不満そうに顔をしかめながら、語気を強めた。
午前10時29分、報道陣からの質問が終わると、小沢代表は「はい、どうもありがとう」と笑みを浮かべて会見場を後にした。
小沢代表の記者会見をテレビで見た法務・検察の関係者からは「問題をすり替えている」などとする声が上がった。検察幹部は「民主党の代表の政治団体だからやったのではない。違法行為を把握したのに、相手の地位が高いとか、選挙が近いという理由で見逃していたら、検察は国民の信頼を得られない」と捜査の妥当性を強調。「こういう反発は予想された事態」と冷静に受け止める声もあった。
記者は恐らく法務・検察関係者とともに会見を見ていたのだろう。
マスコミはここまで検察べったりになれるのか!
法務省の幹部は「脱法的な献金を受けていたことが問題なのに、『きちんと記載している。オープンにしている』と言うばかりで、疑問に答えていない」と指摘。「否認されても立証できる証拠を固め、事件着手しているはず」と小沢代表の姿勢に疑問を投げかけた。
検察OBら 小沢氏の姿勢批判
検察OBも、小沢代表の反論に首をひねった。
元検事総長の土肥孝治弁護士は「西松建設による裏金問題の捜査をしていく流れの中で浮上してきた事件。小沢代表が検察批判したくなるのもわかるが、献金先がわかっているのに、検察が解明していかなければ、逆にそのことに批判が集まるだろう」と述べた。
東京地検特捜部長などを務めた熊崎勝彦弁護士は、「この時期の逮捕は、重い決断だったと思う。検察は、大久保秘書が否認しても起訴できるだけの動かぬ証拠を吟味して臨んだと思われ、果たしてどうなのかは、今後の捜査で明らかになるだろう」と指摘した。
(2009年3月4日16時31分 読売新聞)
”果たしてどうなのかは、今後の捜査で明らかになるだろう”と言いながら、検察への疑いは皆無。
小沢側の有罪を前提にしての発言である。
検察OBが検察を非難するわけはなかろう!
昨日のサンデー・プロジェクトに出ていた検察OBの何とかという人間は比較的まともな意見を言っていた。この番組にしては珍しい驚きであった。
いただけないのは司会の田原が5、6年前の民主党のポスターを持ち出して、マニフェストに企業献金の禁止を掲げておいて、党首が企業献金を受けているのはけしからん、と息巻いていたこと。
みんなでやめよう、というのと、自分だけやめるというのとではちがうだろう。
一方的にやめたら、敵に塩を送るだけ。
しかしいずれにしろ、企業献金は悪い。
一刻も早く禁止しなければならない。
暫定税率廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!

古書 那珂書房

特に歴史書が充実しています
というより、このところのマスコミの在り方については「あきれてるというより笑っちゃうね」というほかはない。
中川財務大臣の酔っぱらい会見が報道されると、毎日のようにテレビで追いかける。(これはあまりにも映像が面白すぎたので無理もないが)
かんぽの宿が問題になると、一斉にかんぽの宿。
小沢の秘書が逮捕されると今度はそればかり。
かんぽの宿問題も、中川大臣の酔っぱらい会見も麻生降ろしも、あっという間に片隅に追いやられて、新聞テレビ報道は西松建設一色。
(まれに定額給付金を受け取ったお婆ちゃんの笑顔が出てくるが)
今度は小沢降ろしの音頭をマスコミがとっている。
小沢代表:「辞めるべきだ」57% 民主、支持率も下落 (毎日jp 3/7)
民主党の小沢一郎代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件を受け、毎日新聞は6、7両日、緊急の電話による全国世論調査を実施した。小沢氏が代表を辞めるべきかどうかを聞いたところ、「辞めるべきだ」が57%で、「辞める必要はない」の33%を上回った。事件に関する小沢氏の説明に対しては、「納得できる」12%、「納得できない」79%。政党支持率で民主党は2月の前回調査比7ポイント減の22%で、2ポイント増の自民党と同率になるなど、民主党に厳しい数字が並ぶ結果となった。
しかし、突然の小沢の公設第一秘書逮捕が3月3日。
世論調査開始が3月6日。
間にわずか2日しかない。
国民に与えられた情報は検察リークと思われる報道や憶測記事。
検察出身者の一方的なコメント。
なんで正確な情報も与えられていない国民に、こんなに急いでアンケートをとる必要があるのか?
しかも質問が、「辞職すべきかどうか」、「説明に納得したかどうか」という二者択一!
事件の全貌はもちろん、どこが犯罪行為にあたるのかさえまだ正確に認識していない人が大半であろう。
小沢の説明をどれだけの人が聞いたり、目にしたりしているかも疑問である。
しかも小沢は最初の記者会見で記者の質問を最後まで受け付け、質問がなくなってから会見を終了している。
「小沢の説明に納得したか」ではなく、「マスコミは国民が納得できる質問をし、回答を引き出したか」が問われるべきである。
自民党への波及をいうマスコミも少なくはないが、こんなもの、小沢の場合とでは衝撃度がまるで違う。
逮捕された秘書の拘置期限が3月24日(10日間延長は既定の事実らしい)だそうだが、起訴された場合は小沢の辞任は不可避だろうなどとあおり立てる。
起訴は起訴に過ぎない。
判決がでてはじめて有罪無罪が確定する。(たとえそれが第一審段階においてであっても判決は尊重されるべきであるが、しかしそれでも猶最終判断ではない)
しかし、逮捕から起訴までは、いまだ行政の段階である。
あたかも検察が政治的に厳正中立な司法機関であるような論調はおかしかろう。
”司法の判断を待つ”というのは裁判結果を待つということである。
起訴されたらどうするか?と煽り立てるマスコミの方がおかしい。
だれも「もし裁判の結果小沢の秘書が無罪となったらどうするのか」とは言わない。
しかも逮捕されたのは小沢ではないのに。
どうせ判決が確定する頃にはみんな過去のことになっている。だれも覚えていない。
騒いだ方が勝ちだ、とばかり煽り立てている。
そのころになっては、報道の誤りの責任を問うものはいない。
日本は法治国家である。
しかも三権分立の国である。
小沢が裁判で有罪になったら責任を取らせればいいだけのことである。
批判精神を失ったマスコミは政・官・財の飼い犬ではないか!
「やましいことない」と小沢代表、検察は「疑問答えてない」 (YOMIURI ONLINE 3/4)
見出しだけ見ると、小沢と検察側との言い分を等分に揚げているように見えるが、内容は恐ろしく偏っている。
「異例の捜査」「不公正な国家権力の行使」――。民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)の逮捕から一夜明けた4日、小沢代表が口にしたのは、公党トップとしては異例の検察批判だった。
約40分間の記者会見では謝罪は一切なく、捜査を非難する強気の言葉に終始。矛先を向けられた法務・検察幹部からは「疑問に答えていない」という声が上がった。
東京・永田町の民主党本部で午前9時50分に始まった小沢代表の会見には100人を超える報道陣が詰めかけた。
大久保容疑者の逮捕後、報道陣の前では終始無言だった小沢代表。風邪の予防のためにふだんから着けているマスクを外し、胸を張るように会見場に入ってきた。壇上でゆっくりと報道陣を見回し、いきなり捜査批判の口火を切った。
こんな悪意に充ちた記事を久しぶりに見た。
ことさら小沢をふてぶてしい悪党に印象付けようとしているではないか。
「総選挙が取りざたされているこの時期において、非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力の行使と感じている」
会見中、小沢代表は捜査について何度も「不公正」「異常な手法」などと顔を赤くしながら強い口調で繰り返した。時折、疲れた表情を見せながらも、「この種の問題で逮捕・強制捜査というやり方は民主主義を危うくすると考えている」「こじつけたような理由で検察権力の発動は非常に公正を欠くと思う」と語り、検察当局と真っ向から対決する姿勢を前面に出した。
「政治資金に関してはすべてオープンにしている。収支を全部公開しているのは私だけではないか」と胸を張る場面もあり、「起訴などないと信じております」「遠からず嫌疑は晴れると信じている」とも語った。
記者から「世間に動揺を与えたことに、謝罪の言葉はないか」と質問されると、「何度も何度も申し上げたように、何らやましいことはない。今おわびする理由は見あたらない」と不満そうに顔をしかめながら、語気を強めた。
午前10時29分、報道陣からの質問が終わると、小沢代表は「はい、どうもありがとう」と笑みを浮かべて会見場を後にした。
小沢代表の記者会見をテレビで見た法務・検察の関係者からは「問題をすり替えている」などとする声が上がった。検察幹部は「民主党の代表の政治団体だからやったのではない。違法行為を把握したのに、相手の地位が高いとか、選挙が近いという理由で見逃していたら、検察は国民の信頼を得られない」と捜査の妥当性を強調。「こういう反発は予想された事態」と冷静に受け止める声もあった。
記者は恐らく法務・検察関係者とともに会見を見ていたのだろう。
マスコミはここまで検察べったりになれるのか!
法務省の幹部は「脱法的な献金を受けていたことが問題なのに、『きちんと記載している。オープンにしている』と言うばかりで、疑問に答えていない」と指摘。「否認されても立証できる証拠を固め、事件着手しているはず」と小沢代表の姿勢に疑問を投げかけた。
検察OBら 小沢氏の姿勢批判
検察OBも、小沢代表の反論に首をひねった。
元検事総長の土肥孝治弁護士は「西松建設による裏金問題の捜査をしていく流れの中で浮上してきた事件。小沢代表が検察批判したくなるのもわかるが、献金先がわかっているのに、検察が解明していかなければ、逆にそのことに批判が集まるだろう」と述べた。
東京地検特捜部長などを務めた熊崎勝彦弁護士は、「この時期の逮捕は、重い決断だったと思う。検察は、大久保秘書が否認しても起訴できるだけの動かぬ証拠を吟味して臨んだと思われ、果たしてどうなのかは、今後の捜査で明らかになるだろう」と指摘した。
(2009年3月4日16時31分 読売新聞)
”果たしてどうなのかは、今後の捜査で明らかになるだろう”と言いながら、検察への疑いは皆無。
小沢側の有罪を前提にしての発言である。
検察OBが検察を非難するわけはなかろう!
昨日のサンデー・プロジェクトに出ていた検察OBの何とかという人間は比較的まともな意見を言っていた。この番組にしては珍しい驚きであった。
いただけないのは司会の田原が5、6年前の民主党のポスターを持ち出して、マニフェストに企業献金の禁止を掲げておいて、党首が企業献金を受けているのはけしからん、と息巻いていたこと。
みんなでやめよう、というのと、自分だけやめるというのとではちがうだろう。
一方的にやめたら、敵に塩を送るだけ。
しかしいずれにしろ、企業献金は悪い。
一刻も早く禁止しなければならない。
暫定税率廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!
古書 那珂書房
特に歴史書が充実しています
裁判所にかわってマスコミがいち早く罰を与えている。
警察・検察は行政機関、言い換えれば政府・与党の指揮・監督下にあるということも広く認識してほしいものです。
→ 西松側と献金額を取り決めていた疑いがあることが判明。
西松側と小沢氏側が献金について取り決めていた事実があれば、
「政治団体からの寄付という認識」との説明は“虚偽”となる。
・「私や秘書が、相手方に便宜供与や何らかの利益を与える行為を伴っていたとするなら、
私は甘んじて捜査を受けます。しかし、全くそのような事実はありません」
→ 国土交通省東北地方整備局が平成18年3月に発注した胆沢ダムの関連施設工事
受注をめぐって、大久保容疑者が口利きした疑いがあることが判明。
西松建設前社長の国沢幹雄容疑者らもそれを認め、献金により「工事が取れた」と供述している
・「お金がどういう所から出ているのかというのは、一般常識からして
詮索はしないのが大多数と思っている。」
→ 献金のチェックをせず、詳細を把握していないにもかかわらず
「問題がない」として押し切ったのは矛盾では?
・秘書が逮捕されたのならば、その直属の上司に当たる小沢氏の「任命責任」が追求されるのは当然のことではないか?
今までも麻生総理に対して同じことを散々言ってきた小沢氏ならば、「任命責任」を追うべきでは?
この4点をどうお考えなのですか?
「Unknownさんは日本語を上手に操れない疑いがあることが判明した。」
大仰な説をブチ上げているのだから、きちんと質問に答えていただきたいですね。
それとも、あなたも小沢当主と同じく説明から逃げるおつもりですか?