「ホントにあの人がブレイドなんですか?」
「アンデッドを封印する会社・BOARD のエース社員だ」
《ブレイドの世界》では、仮面ライダーが民営化されていた。
株式会社 BOARD。その社員は成績に応じ、頂点の《エース》から底辺の《2》まで、細かくランク分けされる。上級の者だけが、ライダーとなる資格を与
えられるのだ。
若くしてエースに抜擢され、ブレイドとなったカズマは、青雲の志に燃えていた。
そんな会社の社員食堂のコックさんになった士(つかさ)。
徹底した競争社会。食堂さえ、社員のランクしだいでメニューが異なる。そんな食堂の切り盛りを、あの士がおとなしく引き受けるはずもない。BOARD 食
堂の運命は!
一方、経済危機の荒波は BOARD をも襲い、経営陣はさらに厳しい決断を迫られつつあった!
……と書くと、あたかも「社会風刺?」みたいに見えるかもしれませんが、ご安心ください。これは仮面ライダーディケイド。原材料は、80%がバトルで す。
組織としてのライダーに挑んだ『仮面ライダー剣(ブレイド)』(2004)。
「ライダー=個人」VS「敵=組織」という、それまでのライダーシリーズの常識をくつがえした『剣』。つづく『響鬼』『カブト』にまで影響大でした。
そんな『剣』の挑戦を、あらためて真っ向から描こうというブレイド編を受けて立つは、『剣』のパイロット監督=石田巨匠その人。
明るく楽しい! ライダーたちが、みんな生き生き!
キッツい状況にもかかわらず、「こんな会社で働きたいな!」とすら思わされてくれます。
不況にあえぐ日本経済を、ディケイドとブレイドが変える?!
脚本:米村正二 監督:石田秀範