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中国チベット自治州 手製爆弾で警察襲撃、騒乱相次ぐ

2009年3月9日19時25分

 【北京=峯村健司】中国国営新華社通信によると、青海省果洛チベット族自治州班瑪県で9日未明、数十人の住民が地元警察を襲い、手製爆弾でパトカーと消防車を爆発させた。現場近くではチベット族による騒乱が相次いでおり、10日にチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世がインドに亡命するきっかけとなった騒乱から50周年を迎えることから、地元当局は厳戒態勢を敷いている。

 現場は四川省との境界近くの山岳地帯にある地元警察の検問所。警察当局が8日午後、地元住民のトラックを停止させ、荷物と免許証を検査していたが口論となった。近くの数十人の住民が集まり深夜まで続いた。地元当局によると、死傷者は出ていないという。

 原因は明らかになっていないが、香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターによると、四川大地震の被災地復興のために、地元のチベット族が「聖地」とあがめている山で大量の木が伐採されていることへの反発が口論の引き金になったという。

 自治州では昨年3月にチベット族による騒乱があり、4月には地元警察幹部が「チベット独立派」の銃撃に遭い死亡している。

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