2009年3月9日(月)
ノウハウ
このブログの主題は2009年1月17日の【直観像】【ニキリンコ】にあります。お仲間に是非こんな話があると電話を入れて下さい。
自閉症の子どもを持つ親なら、特殊学級にしろ、養護学校にしろ、どこかの学校に子どもを預けるが、
其処が専門と名前が付けば付く程、その学校を信じるし、信じなきゃいられない。
ところが、養護学級の教員にしても、校長すらも、実は転勤でやってきて、4,5年もすれば、また転勤で居なくなるんだな。
私が、NHKで見たあの自閉症の子どもは、たかだか40年前の話だ。何か、伝説でも残っていないかと、多くの年寄りに聞いたが、
実は、養護教育に携わった、現在年寄りの校長OBでも、その道が長かったのではなく、定年近くに、養護学校に来ただけで、
年寄り=ベテラン、という訳では無かったんだ。
だから、現在の養護学校は、突然転勤を命ぜられた教師達の、個人の熱意だけで、運営されていて、そこに、ノウハウは残って居ないんだ。
この話は、教師を責めているんじゃない。こんな教育システムであることを、話しているだけだ。
何故、養護の教師を志望する学生を教育機関で雇うことが出来ないんだろう。それとも志望者が出てこないのだろうか。
明日に続く。 リンクの最後の行をポチットね。
教育学部に入学して、主専とは別に副で養護学校教員免許取りました。私は教えるのは好きだけれど職員室や他の業務に慣れないと思い、教員は選びませんでした。
入試からすると、たいがいの教育学部では小・中学校教員養成過程よりも、養護学校(現在は特別支援学校)教員養成課程の方が偏差値が低く、実際同級生から聞いた話だと「小学校の先生なりたかったんだけど偏差値足りないからこっち来た」という人の方が多いようです。そして、卒業する時は必ず基礎免許状として小または中学校の免許取得が必要になるので、たいがいは教員採用試験で小または中学校を受験します。
更に、特別支援学校は他の校種よりも教採の倍率が低く、また希望者を増やすためなのか免許状の有無を問わずに受験できるので、免許無くても他は倍率高くてやむなく特別支援校を受験する人もいます。
続きです。
もちろん、大学入試から教採まで一貫して特別支援教育に熱意を持って選んでくる人もいます。
が、半分くらいはこうやって教員になるのだと思います。
そういう我が家でも、旦那に早く正採用になって欲しいから、免許無いけど特別支援を受験したらとは勧めていますが(苦笑)。
私のアスペルガー発覚前から、すごく的確なフォローしていたから、案外自閉症教育上手いんじゃないかって思うのでね。勧めたんですよ。
免許の有無にかかわらず間口を広げるのは、こういう隠れた人材を発掘するのには良いとは思いますが、不本意で教職につく人もいるからなぁ・・・。
私的には、普通校と違って部活動で夜遅くまで勤務が無いので、皆もっと志望してもいいのになぁと思うんだけどな。
つけたし。
校長などの管理職はともかくとして、たいがいは特別支援で採用されたら定年まで特別支援にいる教員が多いと思います。
小・中学校と違い県立なので、高校並に(時には高校以上に)1校に10年位いる教員も多いです。私の知っている人で、1校に20年位って人もいます。学校の数が少ないからね。
まぁ、これは私の県(僻地)の場合ですが。都会だと学校数も多いから、もっと頻繁に転勤あるのだと思います。
そういう任期の長い所ではノウハウも蓄積しているのではないでしょうか?
ただ、私が学生時代にドナの本読んだ事を養護学校教員に言ったら、まだ自閉症=カナーの時代だったため「えー?それって自閉症じゃなくて、他の似た障害の人じゃないの?」と一笑されました。
そのくらい、養護学校(当時)の教員でもアスペルガーは知られていなかったって事ですね。まだ教員たちもアスペルガーは手探り状態です。
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