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剣道:打倒日本! 世界選手権優勝目指す韓国(下)

決死の戦いを繰り広げる姿はまさに戦場を彷彿させた。1日に忠北・陰城で行われた剣道の韓国代表最終選抜戦で、キム・イテク(左)がチェ・チョルギュに「突き」で攻撃している。/写真=チョン・ジェホン記者

◆敗者復活で明暗が分かれる

 敗者復活のチャンスもある。2007年12月に行われた2回目の評価試合で敗れたキム・ヨンチョル(26)=光州市北区庁=は、歯を食いしばって昨年10月の全国大会で銀メダルを獲得し、1日に韓国代表に選ばれた。キム・ヨンチョルは、「代表選手に選ばれるまでの過程はまさに戦争だった。決死の覚悟で臨んだ」と語る。

 この日、惜しくも代表から外れたソウル市冠岳区庁のホ・ドンジン(23)は深く頭をうなだれた。2006年に台湾で開催された世界選手権に、当時唯一の大学生選手として選ばれその才能が認められたが、07年5月に左アキレスけんを負傷して1年のブランクが生じた。コーチ陣はホ・ドンジンの可能性を認めて候補者リストに入れたが、この日行われた最終戦でも実力を発揮できなかったため、最終的に選考から外されてしまった。ホ・ドンジンは「“残らなければ”というプレッシャーが強かった」と言いつつ、力なく防具を外した。

◆日本の壁を越えるために

 剣道代表の選抜がこれほど厳しい理由はただ一つ。世界選手権で日本を破って優勝するためだ。韓国は2006年に米国を破り世界選手権で初めて優勝したが、このとき日本との対戦はなかった。韓国は世界選手権では毎年日本に敗れて準優勝に終わっている。この恨を解くのが今も課題として残っている。コ監督は、「韓国が日本の支配下から抜け出すまでに36年かかった。同じように、韓国の剣道も36年目にして初めて世界選手権で優勝した。しかし今大会では日本を破って真の世界一を勝ち取る、という課題が残っている」と述べた。

陰城=キム・サンミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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