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剣道:打倒日本! 世界選手権優勝目指す韓国(上)

17カ月にわたる激しい選抜戦の末、韓国代表に選ばれた12人の剣客が一同に会した。彼らの目標は日本を倒して真の世界一になることだ。左からオ・ギルヒョン、チェ・チョルギュ、キム・ヨンチョル、ペク・ドゥファン、キム・テヒョン、キム・ワンス、イ・ガンホ、チャン・ソンホン、キム・ミンギュ、キム・イテク、チョ・ジンヨン、パク・ビョンフンの各選手。/写真=チョン・ジェホン記者

 激しい気合いの声が聞こえたかと思ったら、突然床をけって竹刀で面を叩く。相手に当たった瞬間、折れてしまいそうなほどしなる竹刀。トラとライオンが争ったらこのような光景になるのだろうか。

 韓国の男子剣道代表を選抜する最終戦が今月1日、忠清北道陰城郡にある大韓剣道会中央研修院で開催され、12人が代表に選ばれた。彼らは韓国代表として、今年8月にブラジルで開催される世界剣道選手権に出場する。試合を終えて体中が汗まみれになったチェ・チョルギュ(23)は、喜びの叫び声でも上げたいような晴れ晴れとした表情だった。光州市北区庁に勤務するチェ・チョルギュはこれまで、韓国で実力者とされる120人の剣士と17カ月間にわたり16回の雌雄を決するサバイバル戦を勝ち抜き、最後まで生き残った12人の一人だ。個人的にも父親に続き、親子で韓国代表になるという名誉を勝ち取った。

◆「弱い者は去れ」

 2007年10月、韓国の国内大会で3位以上に入賞した実績を持つ、国内トップの剣道選手120人が大韓剣道会中央研修院に集結した。まず彼らに与えられた課題は、面の素振り5000回を1度も休まずに続けることだった。5000回といえば、1時間以上はかかる。途中で挫折した50人はその場で代表候補から外された。韓国最高の剣客を選ぶサバイバル戦は、こうしてスタートした。2カ月後の第2次評価試合では56人が脱落し、さらに2カ月後の2008年2月に行われた酷寒の冬期合宿を経て残ったのはわずか40人。それから1年かけて13回の評価試合と選抜試合が行われ、最終的に12人が選ばれたのだ。

 評価試合のために選手が招集されると、4泊5日の合宿が行われる。朝6時から1時間のトレーニングが始まり、翌日深夜1時まで延々と稽古が続く。剣術は基本で、負傷した場合も脱落となる。コ・ギュチョル監督(67)とキム・インボム・コーチ(45)は競技力、精神力など10項目で選手の採点を行い、競争をあおる。毎回脱落して荷物をまとめる選手を見るたびに、生き残った選手たちの闘志はさらに高まっていく。

陰城=キム・サンミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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