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樋渡検事総長と佐久間特捜部長の実像

●バリバリの“現場派”と“赤レンガ派”エリート

 小沢一郎秘書逮捕で検察批判がやまない。捜査にGOサインを出した検察トップの樋渡利秋検事総長(63)と指揮する佐久間達哉東京地検特捜部長(51)はどんな人物なのか。

 70年に検事任官した樋渡氏は大分地検などの地方を回り、法務省刑事局長、法務事務次官、東京高検検事長と着実なステップでトップへ上り詰めた。一方の佐久間氏の任官は83年。在米日本大使館1等書記官、法務省刑事課長、東京地検特捜副部長、総務部長など、法務・検察の主要ポストを歴任し、1年半ぶりに特捜部に戻ってきた。

 司法ジャーナリストの鷲見一雄氏はこう言う。

「樋渡総長はリクルート事件で文部省ルートの立件にこぎつけ、“特捜四天王”と呼ばれたこともあるバリバリの“現場派”。ダッカ日航機ハイジャック事件(77年)では主任検事をするなど、20年以上も捜査・公判に携わっています。佐久間特捜部長は特捜部勤務は4回目。通算5年ほどで短いですが、山一証券粉飾決算事件や福島県知事汚職事件、防衛施設庁談合事件を担当。法務省経験の長い“赤レンガ派”のエリート。経歴は対照的ですがともに東大法学部卒。不正、不条理は許さないというスタンスで2人は非常に似ている。小沢秘書逮捕は陣笠議員を引っ張る以上に、政界に与えたインパクトは大きい」

 佐久間氏は昨年7月の就任会見で「わいろによって政治が左右される汚職事件を摘発したい」と意気込んでいたが、今回は「サンズイ(汚職事件)ではなく、オモテ献金2100万円程度の形式犯」(司法関係者)だった。これには、法務・検察内部の事情が大きく影響しているという見方もある。

「ひとつは、4月に控えている人事交代。特捜部の3分の1が入れ替わるといわれ、このタイミングを逃せなかった。ふたつ目は、政権交代へのアレルギーです。田中角栄、金丸信時代から引きずる小沢と検察との因縁は大きいし、小沢が首相になれば、その秘書をパクることはまずできない。それに、小沢政権になって引っかき回されることへの法務官僚の懸念があったのではないか」(司法担当記者)

 国民は西松献金疑惑の全容解明を求めている。捜査が小沢陣営だけにとどまれば、検察トップへの風当たりは強まる一方だ。

(日刊ゲンダイ2009年3月6日掲載)


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樋渡利秋  汚職  法務省  東京地検  赤レンガ  
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