【社会】西松建設が口利き依頼の疑い 東北地方公共工事で小沢氏側に2009年3月9日 朝刊 西松建設の巨額献金事件で、同社が東北地方で受注を目指した公共工事をめぐり、民主党の小沢一郎代表側に口利きを依頼した疑いのあることが関係者の話で分かった。東京地検特捜部は年間2500万円に上る献金に口利きへの期待や謝礼の意味が込められていた可能性もあるとみて献金と受注との関連の捜査を進めるもようだ。 東北地方での公共工事をめぐっては、同社の前社長国沢幹雄容疑者(70)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=が受注を狙って小沢氏側に献金したという趣旨の供述を特捜部にしていることが既に明らかになっている。 工事経歴書などによると、西松建設は1996−2005年に、県と国発注の公共工事をいずれも共同事業体(JV)で計14件受注した。落札額は293億円に上る。 特捜部の調べによると、西松側は年間2500万円を献金することで小沢氏側と合意。ダミーの政治団体を使う枠組みを考案したとされる。
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