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臨床研修医確保へ合同説明会 県内の6病院 3月8日午前8時00分

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県内6病院の説明会で臨床研修プログラムなどについて質問する医学部学生=7日、福井市の県済生会病院

 全国的に医師不足が深刻化する中、臨床研修医を確保するため県内6病院の合同説明会が7日、福井市の県済生会病院で開かれた。県内外大学の医学部学生21人が参加。各病院の研修医らが施設概要や研修プログラムの特長をアピールした。

 臨床研修は、医師国家試験合格者に2年間義務づけられている。研修先の病院は、学生と病院双方の希望を基にしたマッチング方式で決定。昨年のマッチング結果による県内病院の来年度採用予定者は、学生の都会志向などから、募集人員の6割にとどまっている。

 説明会は医師の県内定着につなげようと県が年2回開催。臨床研修医療機関に指定されている福井大附属、県済生会、県立、福井赤十字、市立敦賀、公立小浜の六病院が研修態勢や待遇などを紹介した。

 病院ごとにブースを設けた個別相談では、研修医ら担当者が「一般的な症例を数多く体験できる」「診療科間の風通しが良い」などとアピール。今秋にマッチングを控える学生たちは、各病院の条件を比較しようと熱心に質問していた。

 福井大医学部五年の嶋田通明さん(24)=勝山市=は「全般的な基礎力を身に付けられるような地元の病院を選びたい。生の声を聞いて参考になった」と話していた。



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