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札幌 救急搬送 13カ所たらい回しも

2009年03月06日

■昨年の救急搬送

 札幌市は5日の市議会予算特別委員会で、昨年1年間に同市内で救急車が運んだ全治3週間以上の重症患者2785人(転院搬送を除く)のうち25人が3カ所以上の病院に受け入れを断られ、最多では13カ所も「たらい回し」になっていた人がいたと報告した。

 同市消防局によると、昨年1年間に救急搬送された人は6万2789人で、うち重症患者は3367人。この中の転院搬送を除く2785人では、9割の2511人が最初の病院に収容されたが、4カ所目以降でようやく受け入れられた人が25人いた。

 11月には頭部を強打したとみられる市内の女児(2)が13カ所目にようやく受け入れられた例があった。119番通報の3分後に救急車が到着し、硬膜下血腫で意識を失っていた。5カ所目の小児科が引き受けたものの、容体が悪化。脳神経外科に転送しようとしたが、小児科がなかったり当直医が別の患者の処置中だったりして、入院まで1時間4分かかった。幸い入院後は快方に向かったという。

 同市では一昨年11月、早産の未熟児が市内7病院で受け入れを断られ、8カ所目の病院で亡くなった。

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