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【国際】

「衛星」発射迎撃なら報復 北朝鮮、日米韓に警告

2009年3月9日 06時16分

 【平壌、北京9日共同】北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は9日、日米韓などが長距離弾道ミサイル「テポドン2号」として警戒している北朝鮮の「衛星」発射を迎撃した場合、即時に反撃し、日米韓の「本拠地へ正義の報復打撃戦を開始する」と警告する報道官声明を発表した。

 また、軍最高司令部は同日から実施される米韓合同軍事演習は「一種の宣戦布告」と非難し、全将兵に万端の戦闘準備と領土を少しでも侵犯された場合の反撃命令を出したと表明。総参謀部も報道官声明で、同演習期間は南北軍当局間の通信回線を遮断する、と明らかにした。いずれも朝鮮中央通信が伝えた。

 北朝鮮が「衛星」発射に対する迎撃論に反応したのは初めて。金正日総書記が最高司令官を務める軍最高司令部の立場表明も異例で、米韓合同軍事演習と「衛星」発射の準備動向が連動し、朝鮮半島の軍事的緊張が高まるのは不可避となりそうだ。

 

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