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韓国ブランドのパリ進出相次ぐ(上)

 先月12日午後、「パリの淸潭洞」と呼ばれるマレ地区の閑静な路地にある古風な建物。ホテルを改装したこの建物の1階にあるルイカトズ・パリ支社の社内は忙しかった。空色の壁紙で装われたショールーム内には色とりどりのハンドバッグや財布、靴、アクセサリーなどが陳列されていた。ルイカトズのフランス向け製品のデザインを総括するアートディレクターのピエール・ルイ・マシャ氏は「3月のパリ・コレクションで発表する製品デザインの最終作業の最中だ。本社は韓国だが、パリのルイカトズはもう少しパリらしさが感じられる装いとなるだろう」と話した。

 ルイカトズは2006年末、テジン・インターナショナルがフランス本社の経営権を買収、韓国国籍を取得した「韓国ブランド」だ。フランスの高級ブティックとしてスタートした同ブランドは、日本や韓国、中国などアジア地域の戦略に力を入れ、90年代末にパリから姿を消した。同ブランドが10年ぶりに韓国国籍を得て、再びフランスに進出することになった。

◆再びパリに向かう韓国ブランド

 韓国国籍のブランドがファッションとブランドの本場であるパリに続々と押し寄せている。世界ファッションの中心地として欧州市場への足場の役割を果たすため、企業からすればグローバル市場進出の戦略的要衝地としての意義を持つ。これによりアモーレ・パシフィック、ルイカトズ、ラフマなどファッション・ビューティー・ブランドを中心に、パリ進出が相次いでいる。

 特に最近、フランス出身ブランドを買収して再度パリに進出したり、韓国で生産した製品をフランス本社に輸出する「逆進出」ブームとなっている。ルイカトズは1980年、パンドム広場のある皮工房から誕生したフランス出身ブランドで、1990年に現在のルイカトズ本社のテジン・インターナショナルが輸入し、韓国への第一歩を踏み出した。その後十数年の間、テジン・インターナショナルの韓国での売り上げが本社の売り上げを上回るほどに成長し、2006年末にフランス本社の経営権を買収した。

パリ=キム・ヒョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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