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不法入国幇助容疑で逮捕の脱北日本人妻 「中国人の入国を手助けした」 (1/2ページ)
帰還事業で北朝鮮に渡り、その後脱北して帰国した日本人妻が、中国人を自分の親族と偽り不法に入国させたとされる事件で、入管難民法違反(不法入国幇助(ほうじよ)の疑いで逮捕された東京都板橋区、無職、斉藤博子容疑者(67)が、大阪府警などの調べに対し「中国人の入国を手助けした」と容疑を認める供述をしていることが8日、分かった。
府警外事課によると、ほかに逮捕された中国人4人のうち、斉藤容疑者の長女になりすましたとして、不法入国などの容疑で逮捕された40代の女は「私は日本人です」と否認。女の夫も否認しているが、ほかの2人は「私は中国人です」と認めているという。
斉藤容疑者は昭和36年、在日朝鮮人の夫と長女(ともに死亡)の3人で北朝鮮に渡ったが、平成13年2月に脱北、中国の日本総領事館に駆け込み、日本に帰国した。その後は実名を公表し、シンポジウムに出席して北朝鮮での生活ぶりを明らかにするなど、日本人妻の救出を訴える活動も行っていた。