面識のない男女を店内で引き合わせる「出会い系喫茶」で、18歳未満の少女が性犯罪の被害に遭う事件が相次いでいることから、愛知県は少女の入店や店側の呼び込みを禁じる条例改正の検討を本格化させた。神奈川県などでは条例で出会い系喫茶の営業を規制している。条例による規制は東海3県で初めてとなる。
県は、少女の入店には罰則を設けないものの、入店の勧誘やビラ配りをした店員、雇い主ら店側に対する罰則を新設することを検討している。神奈川県の条例では、違反店舗には県が営業禁止命令を出すことができ、違反には「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」の罰則を設けている。愛知県もこの条例などを参考に改正案の細部を詰めている。
県のまとめでは、県内にある出会い系喫茶は11店。このうち4店が18歳未満の少女の入店を認めているという。こうした店舗を舞台に、客の男が児童買春をしたり、みだらな行為をしたりした事件は07年に16件、08年も10件が摘発されているという。(青瀬健)