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自民弱った 二階経産相側聴取も

 西松建設の巨額献金事件で、逮捕された西松建設前社長が、二階俊博経済産業相(70)側や小沢一郎民主党代表(66)側への献金工作を詳細に供述していることが7日、分かった。同社関係者が、二階氏側への「裏献金」を供述していることも判明。東京地検特捜部は週内にも、二階氏側政治団体の会計責任者らを事情聴取する方針。事件は、公設第1秘書が逮捕された小沢氏側だけでなく、自民党も巻き込んだ政界大スキャンダルに発展しそうだ。

 特捜部は、西松建設のダミーとされる2つの政治団体「新政治問題研究会」「未来産業研究会」によるパーティー券購入などについて、二階氏側が違法と認識していた疑いがあるとみている。2団体は04~06年、二階氏が代表の政治団体「新しい波」から計838万円のパーティー券を購入していた。特捜部は応援検事約10人を投入し、捜査態勢を拡充する方針だ。

 また関係者によると、二階氏側への裏献金を認めた西松建設関係者は「十数年前から最近まで、経産相側に年間約500万円、総額6000万円前後の現金を提供した。1対1の場で渡したこともあった」と供述。二階氏が代表を務める資金管理団体などの04~06年の収支報告書には、こうした資金提供に関する記載はなく、関係者はこれ以前の報告書にも記載がないとしている。二階氏は全面否定しているが、特捜部は慎重に裏付けを進めている。

 二階氏は7日、和歌山県紀美野町で支援者の会合に出席したが、報道陣の問い掛けには無言で会場から足早に立ち去った。

 自民、民主両党に日替わりで飛び出す捜査情報。小沢氏秘書逮捕から、自民党への「飛び火」が現実味を帯びる中、加藤紘一元自民党幹事長は7日の民放番組で「これからオセロ風ゲームのように展開する可能性がある」と指摘。捜査の行方によって両党の立場が瞬時に入れ替わるという見方だ。

 自民党では、二階氏らが西松建設のダミー政治団体から献金を受け「無傷では済まないかもしれない」(幹部)との不安はあったが、実際に捜査対象となりショックは隠せない。麻生太郎首相も、那覇市内で記者団に「新聞情報しかないので個別の案件にはコメントしない」とだけ述べた。

 与党を追及すると自らに跳ね返る「ブーメラン」現象が多い民主党でも、「自民党批判を強めると、小沢氏への辞任圧力につながる」(幹部)との見方も。小沢氏に絡む疑惑も、晴れていない。2大政党は、捜査の展開を見ながらすくみ合いの状態を続けることになりそうだ。

 [2009年3月8日9時36分 紙面から]


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