小腸などにポリープが多くできる病気を患う男児(当時12歳)が腹痛で佐賀市休日夜間こども診療所など3医療機関を受診した際、手術を受けられず死亡したのは医師が注意義務を怠ったからだ、などとして男児の両親が市など3者を相手取り、約7600万円を求めた損害賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が6日、佐賀地裁(神山隆一裁判長)であった。3者はいずれも全面的に争う姿勢をみせた。
訴状によると、男児は06年3月25日夜から26日にかけて腹痛などのため同診療所など三つの医療機関を受診した後に入院。その2時間後、男児は血圧低下で佐賀大病院に搬送され、翌朝、腸管こうそくで死亡した。
毎日新聞 2009年3月7日 地方版