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米露関係は「リセット」できなかった?赤いボタンの装置にスペルミス

  • 2009年03月07日 18:41 発信地:モスクワ/ロシア
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スイス・ジュネーブ(Geneva)で行われた米露外相会談で、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相(左)に赤いボタンがついた装置を手渡す米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官(2009年3月6日撮影)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI

【3月7日 AFP】スイス・ジュネーブ(Geneva)で6日行われた米露外相会談で、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官がセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)露外相に手渡した赤いボタンの装置に書かれた「リセット」を示すロシア語に皮肉なスペルミスがあったことが分かり、露メディアは7日、クリントン長官をこぞって揶揄(やゆ)した。

 クリントン長官がラブロフ外相に渡した赤いボタンが付いた装置は、ロシアとの関係において「リセットボタンを押す」用意があるとのバラク・オバマ(Barak Obama)政権の強い姿勢を示すものだった。

 しかし、その装置に書かれていたロシア語は、「リセット」を示す「ペレザグルースカ(perezagruzka)」ではなく、「積み過ぎ」を示す「ペレグルースカ(peregruzka)」だった。

 日刊紙コメルサント(Kommersant)は一面に装置の写真を大々的に掲載し、「セルゲイ・ラブロフ(外相)とヒラリー・クリントン(長官)、間違ったボタンを押す」との見出を付けた。

 NTVテレビの特派員はこの一件を「象徴的ミス」と呼び、米国のミサイル防衛(MD)計画や前年8月のグルジア紛争をめぐる対立によって米露関係の緊張が近年高まっていたことを指摘した。

 ニュース専門サイトRBC.ruに掲載された記事には、「米国の友好的姿勢が、小さな面白い出来事によってひっくり返されてしまったが、テレビカメラの前でクリントン長官とラブロフ外相はボタンを押さないわけにはいかなかった」と書かれている。(c)AFP

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