二階経産相側を聴取へ 来週にも会計責任者ら西松建設の巨額献金事件で逮捕された同社前社長国沢幹雄容疑者(70)が、東京地検特捜部に対し、小沢一郎民主党代表側や二階俊博経済産業相側などへの献金工作の実態を詳細に説明していることが7日、関係者の話で分かった。 二階経産相側が、同社のダミーとされる政治団体によるパーティー券購入などについて違法と認識していた疑いもあり、特捜部は来週にも、政治資金規正法違反の疑いで経産相側政治団体の会計責任者らから事情を聴く方針を固めた。 西松建設関係者が自民党の有力国会議員側を名指しして「10年以上にわたり総額6000万円前後の現金を渡していた」と裏献金を供述していることが、既に判明。この有力議員は二階経産相で、特捜部は慎重に裏付けを進めている。 二階経産相は共同通信の取材に「全く知らない。なぜ、そんな話が出るのか」と全面否定している。 関係者によると、西松建設は1995年、ダミーとされる政治団体「新政治問題研究会」(新政研)を設立。小沢代表側と事前に協議して、同団体を迂回させる違法な献金システムをつくった。 98年には東京都選管に「未来産業研究会」の設立を届け出ており、この2団体を含め小沢代表側に10数年で計約3億円の献金をしたとされる。 政治資金収支報告書によると、両団体は2004-06年、二階経産相が代表の自民党二階派政治団体「新しい波」から計838万円分のパーティー券を購入した。 【共同通信】
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