■ 王者を支える器用人
藤田はどのポジションもできる選手かもしれない。昨年はFWだった。今年、夏の高校総体では守備の安定を図ってDFをしていた。藤田の本来のポジションは、中盤の右だったはずだ。藤田は、高校サッカー界をリードする王者・国見高が隠し持つユーティリティープレーヤーなのである。この年代でどこでもこなせるというのは、藤田がいかにサッカー選手としての能力が高く、また戦術眼に長けている選手であるかということの証明だろう。今シーズン、総体こそ優勝したものの、国見として挑んだ国体では石川県に5失点で完敗し、1回戦敗退。全日本ユースもグループリーグで最下位に終わった。王者の失速は、誰が見ても明らかだった。しかし、これでは終われない。その思いがどのチームより強いのは、王者としてのプライドだ。昨年のようにタレントが揃ってはいないが、藤田のように器用で、チームのために動ける選手がいる。簡単に負けるわけにはいかない国見が隠し持つ藤田を、どのポジションで起用してくるのか。連覇のカギは藤田が握っている。
藤田はどのポジションもできる選手かもしれない。昨年はFWだった。今年、夏の高校総体では守備の安定を図ってDFをしていた。藤田の本来のポジションは、中盤の右だったはずだ。藤田は、高校サッカー界をリードする王者・国見高が隠し持つユーティリティープレーヤーなのである。この年代でどこでもこなせるというのは、藤田がいかにサッカー選手としての能力が高く、また戦術眼に長けている選手であるかということの証明だろう。今シーズン、総体こそ優勝したものの、国見として挑んだ国体では石川県に5失点で完敗し、1回戦敗退。全日本ユースもグループリーグで最下位に終わった。王者の失速は、誰が見ても明らかだった。しかし、これでは終われない。その思いがどのチームより強いのは、王者としてのプライドだ。昨年のようにタレントが揃ってはいないが、藤田のように器用で、チームのために動ける選手がいる。簡単に負けるわけにはいかない国見が隠し持つ藤田を、どのポジションで起用してくるのか。連覇のカギは藤田が握っている。
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