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J1:山形、6得点で初勝利 磐田はスキ突かれ失点重ねる

【磐田・山形】後半30分、勝ち越しゴールにわく山形の選手たち(右)。左はぼう然とする磐田GK・川口=ヤマハスタジアムで2009年3月7日、小出洋平撮影
【磐田・山形】後半30分、勝ち越しゴールにわく山形の選手たち(右)。左はぼう然とする磐田GK・川口=ヤマハスタジアムで2009年3月7日、小出洋平撮影

 ◇J1(7日)

 ○山形6-2磐田●(第1節第1日)

 運動量で上回った山形が大量6得点でJ1初勝利。後半18分に同点にされたが、30分には長谷川が左足で決めて勝ち越し、その後も続けざまに3点を挙げて突き放した。磐田はジウシーニョの2得点で一度は同点にしたものの、前がかりになった裏のスペースを突かれて失点を繰り返した。 

 ◇山形、のびのびプレーで大勝し「初陣」飾る 

 山形は、ベンチ入りも含めた18選手のうち9人がJ1デビュー戦。試合前に小林監督は「J1で100試合やっている選手でも1度はあることだ。思い切ってやれ」と言って選手を送り出した。J2の試合でも3度の5得点が最高だったチームが、21歳のFW長谷川の2ゴールを含む6得点。監督の激励通りにのびのびとプレーし、J1の「山形」を大勝で飾った。

 昨季までの主力選手がほぼ残り、「3、4人のグループで動き、90分走るサッカー」を、J1でも続けるのが目標だ。この試合でも後半18分に同点に追いつかれたものの、磐田の足の止まった後半30分以降は次々と数的優位を作りだし、立て続けに4得点を挙げた。小林監督は「たまたまうまくいっただけ」と振り返ったが、今季目指しているチームスタイルの熟成度に関して言えばGK川口、DF駒野らの日本代表を擁する磐田の現状よりも上回っていた。

 開幕に向け、J1とJ2のレベル差を心配する声があったのも事実。試合後に長谷川は「(J1で戦える)自信がついたとまでは言えない」と話し、豊富な運動量で磐田の反撃を防いだ守備的MFの佐藤も「すんなりJ1に入れたけど、美酒に酔うのは今日だけ」と口にした。ただ、この日の大勝と、その試合内容により、チームとして大きな手応えを得たのは間違いない。【鈴木英世】 

 ○…磐田が6失点で惨敗。16位で入れ替え戦も経験した昨季からの立て直しを図って臨んだ今季開幕戦だが、まさかの結果に柳下監督は「選手が硬く、パスを受けるのを恐れているようだった」と振り返った。サイドを攻め込まれた昨季と同様の「失点パターン」。GK川口は「気持ちを切り替えてやるしかない」と話したが、柳下監督は「修正には時間がかかるかもしれない」と、表情は厳しかった。

毎日新聞 2009年3月7日 19時54分(最終更新 3月7日 21時33分)

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