ムネオ日記
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2009年3月7日(土)

鈴 木 宗 男

 昨夜22時から日本BS放送「インサイドアウト」に生出演し、小沢代表の公設秘書逮捕について次の様に話をした。
 「現段階で小沢代表は説明責任を果たしている。小沢代表は『秘書を信じている。違法性があったとは認識していない。献金は相手の善意であり、どこから出ているか受け取る側はわからない』と説明している。献金は政治団体からのもので、小沢代表側は法律に沿って処理している。本来政治家が世直しをすべきなのに、検察が『政権も支持率も低くだらしない。野党も頼りない。それならば我々が正義の使者として世直しをやろう』というのは、青年将校宜しく一人よがりである。
 サッカーで言うなら検察はゴールキーパーだ。それがフォワードとしてフィールドに出てきている。フォワードは本来国会議員が国民の側に立って務めるべきものだ。議員を選ぶのは国民である。国民を無視したやり方はいけない。
 国策捜査という指摘について、当初は考えていなかったか。河村官房長官は、小沢代表の秘書の件については『捜査を見守る』と言い、二階派や山口俊一首相補佐官の件については『違法性がなく問題ない』と記者会見で言い、更に漆間官房副長官に至っては『自民党側は立件できない』と発言するに及んでいる。この様な発言があるから、『今回の件は大きな力が働いた国策捜査なのでは』と、国民は受け止めるのではないか。
 二階、山口両氏にしても、お金の出所は小沢代表と一緒である。それなのに、一方は捜査され、もう一方は問題なしというのでは、国民が納得しないだろう。
 私のところには、今回の西松の件について、この献金の枠組み、仕組みを作ったのは高橋嘉信氏であるという情報、話が来ている。
 この人は、かつて小沢代表の秘書をやり、一期だが衆議院議員も務めている。ところが今は小沢氏の所から離れ、何と自由民主党の岩手第四選挙区支部の支部長となり、次期総選挙に自民党公認で立候補することになっている。
 この人が検察に間違った情報を入れていたとすればどうなるか。大久保秘書は、この高橋氏がつくった仕組みを踏襲しただけではないか」と、私のもとに来た情報、声を基に、私の見立てをお話しした。
 今出ている情報は、全て西松側、検察のリークで、一方的なものばかりだ。捜査の過程をリークし、自分側に有利な世論をつくろうとするやり方は間違っている。私は冷静に捜査の推移を見守っていきたい。
 それにしても、漆間官房副長官の発言は問題である。ここは国会できちんと国民に説明責任を果たして戴きたい。オフレコと言っても、国民には知る権利がある。情報の透明性確保を図る上でも、漆間副長官は堂々と事実関係を明らかにすべきでないか。読者の皆さんはいかがお考えだろうか。
 昨日の参議院予算委員会で、二階経済産業大臣が派閥のパーティーで西松側から838万円分の券を購入してもらっていたことについて「いちいち詳細に調べたことはない。どういう団体であるかパーティーの段階から一切存じ上げていない」と答弁し、麻生首相は「しっかり説明していた様に感じた」と述べている。それならば、小沢代表の説明もしっかりしたしていたことになるのではないか。同じ事を言っても、身内は良く、相手はダメでは不公平ではないか。この点も基礎体力が弱まってきている証拠である。
 小沢代表が4日に引き続き昨日も記者会見をしているが、一切ぶれていない。漆間発言で逆に政府・与党の方がオタオタしている感じである。
 今日の新聞には「自民党有力議員側に総額6000万円の現金を渡していたが、収支報告書には記載されていない」と西松建設側が供述していることも判明したという記事もある。マスコミ関係者からは、この有力議員とは二階経産大臣であるとの声も伝わってきた。
 こうした事件では色んな情報操作がなされ、様々な情報戦が展開されるので、私の経験からも、二階大臣におかれては事実関係を早めに国民に説明しておく方が後々の為によろしいのではないかと考える。これからどんな方向に行くのか注目していきたい。
 正午から鳩山一郎先生没後50年祭が行われ、献花させて戴く。保守合同、日ソ国交回復などの歴史的功績に深く敬意を表したい。
 今の日本の政治状況を、鳩山一郎先生は天国からどんな思いで見つめられていることだろうか。
 午後羽田から釧路に飛び、18時から根室管内羅臼町で新党大地羅臼支部・鈴木宗男羅臼町後援会の新春交礼会。大勢の人が出席して下さり、盛大に行うことができた。
 羅臼から目の前の国後島を見ながら、領土問題解決への思いがつのる。国民の悲願であり、先の大戦の残滓ざんしである北方領土問題は、何としても解決しなくてはならない。そのためにも政権交代が必要だ。
 日米同盟も結構だが、日ロ同盟を築くのも日本の生きる道である。私なりの活動をして参りたい。

2009年3月6日(金)

鈴 木 宗 男

 朝日新聞朝刊39面に、「自民議員の立件 政府高官『ない』」との見出しの記事がある。

 政府高官は5日、西松建設の違法献金事件について、首相官邸で記者団に「自民党側は立件できないと思う。特に(違法性の)認識の問題で出来ないだろう」と述べ、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。民主党は小沢代表の秘書逮捕を「不公正な国家権力の行使だ」と批判しており、波紋を広げる可能性もある。高官は同夜、「(議員側に)西松建設から献金を受けた認識があるという傍証がない限り(立件は)難しいという意味だった」と釈明した。
(3月6日朝日新聞朝刊39面)

 これは漆間巌内閣官房副長官の発言であると、複数の記者さんが私に言ってきたが、この漆間発言は検察が嫌がることで、 やぶをつついて蛇を出す様な話である。
 河村建夫官房長官も2日前の記者会見で、西松建設側からパーティー券の購入、献金を受けていた二階派、山口俊一首相補佐官について「どちらも問題ないということだった」と語っていたが、これも同じことである。
 こういうことを官邸が言うから、「国策捜査か」と言われるのである。何とも基礎体力のない対応、発言ではないか。
 今夜22時から日本BS放送「インサイドアウト」の生放送に出演するので、今回の大久保秘書逮捕の背景や私の見立てを述べることにする。新聞、テレビ報道は西松側、検察のリーク情報ばかりである。別の見方もあることも述べさせて戴きたいと考えている。

本日提出した質問主意書3件
bP28 西松建設による巨額献金事件に対する政府高官の見解に関する質問主意書
bP29 尖閣諸島への日米安全保障条約適用に係る米国政府の見解について述べた内閣官房長官の発言等に関する質問主意書
bP30 日本漢字能力検定協会に対する文部科学省の指導監督に関する第3回質問主意書

本日受領した政府答弁書9件
bP04 日本漢字能力検定協会に対する文部科学省の指導監督に関する再質問主意書
bP05 パキスタンの核兵器開発を主導した科学者に対する我が国企業の核資機材輸出に関する再質問主意書
bP06 本年二月十八日の麻生太郎内閣総理大臣によるサハリン訪問に関する再質問主意書
bP07 北方領土への支援物資船が国後島への上陸を断念した件等に関する第3回質問主意書
bP08 在ウズベキスタン大使館に配置されていた日本画の消息についての外務省の説明に関する再質問主意書
bP09 外務省職員による公務出張に際してのマイレージ取得の自粛に関する再質問主意書
bP10 小泉純一郎元首相によるロシア訪問に関する質問主意書
bP11 日米外相会談における在沖縄米海兵隊のグアム移転に係る取り決めに関する質問主意書
bP12 在ロシア日本国大使館及び大使公邸に関する第3回質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2009年3月5日(木)

鈴 木 宗 男

 西松建設絡みでの小沢代表の秘書逮捕の件が連日報道を賑わしている。
 私の経験からしても、今出ている話は全て西松側の話であると考える。西松の前社長はじめ取り調べをしているのは検察である。情報を知り得る立場にあるのは誰か、一目瞭然(いちもくりょうぜん)である。
 裏付けの取れないことをいいことに、一方的にリークし、話を作らせるのは、公平、公正ではない。私の時も「ムネオハウス」の偽計業務妨害で逮捕される、三井物産の北方支援、ディーゼル発電所建設の件で捕まる、果てはアフリカODAの利権でと、色々言われた。全て権力側のリークである。
 私は、これらの件で現在事件になっていなければ、裁判もしていない。メディアは反権力とよく言うが、情報がなければ仕事が出来ないのである。知らず知らずのうちに権力側の手のひらに乗ってしまうことがある。
 この点、是非とも真実のみをしっかりと国民に知らせて戴きたいと思う。私自身、国策捜査に遭った者として、心からお願いしたい。意図的、恣意的にリークされ、世論操作された者の、経験者の話として受け止めて戴きたい。
 河村官房長官が4日の記者会見で、西松建設のOBが代表を務める政治団体からパーティー券の購入、献金を受けていた二階派、山口俊一首相補佐官について「どちらも問題ないということだった」と述べ、問題視しない考えを示したと出ているが(各紙の報道より)、捜査を受けている企業から、またその政治団体からお金をもらっているのに、何も問題ないというのもおかしな話ではないか。普通の感覚からすれば、捜査された所からお金が来て、その捜査が終了して結論が出る前に、官房長官が問題有り、なしというのは軽率である。
 こういうことを言うから、政治的思惑が飛び交うのである。事実関係が明らかになるまでは、余計な話はすべきではない。
 中川昭一前財務・金融相が「(ローマでのろれつが回らない状態での記者会見映像は)はっきり言って自分で見てびっくりした。」(読売新聞朝刊4面)と出ている。ご本人がびっくりしたのだから、国民、世界の人はなおびっくりしたことは、疑いの余地はない。私も最初テレビで観た時は、テレビがずれていると受け止めたものである。
 色んなことがあるものだ。私も自重自戒して生きていかなければと、自分自身に言い聞かせるものである。
 午前中大分から戻り、議員会館で仕事。
 19時から東京MXテレビの「西部邁ゼミナール 戦後タブーをけっとばせ」の収録。3月7日土曜日、11時からの放送である。
 明日は22時から日本BS放送「インサイドアウト」の生放送に出演する予定である。

本日提出した質問主意書3件
bP25 中国による在沖縄総領事館開設の打診に対する外務省の対応に関する質問主意書
bP26 フランスの教科書における竹島の表記変更に係る外務省の対応等についての同省の説明等に関する質問主意書
bP27 2月22日の「竹島の日」に対する政府の関与、協力並びにそれに係る国民への説明に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2009年3月4日(水)

鈴 木 宗 男

 小沢一郎民主党代表の秘書が逮捕されたことを受け、昨夜からテレビ、新聞はこの件で持ちきりである。
 西松建設からの違法献金容疑と言われているが、それならば小沢代表の政治団体と同様に、西松建設側から献金を受け取っていた与野党の政治家はどうなるのか。何か釈然としない部分もある。
 秘書が実際は西松建設からの献金と認識し、ダミーの政治団体を(かく)(みの)にしてもらっていたのなら問題である。しかし、献金を受けとる側が「このお金はどこから出ていますか」といちいち聞くことはない。善意の浄財(じょうざい)と思って受け取るのが普通である。
 検察が何を考え、最終的に何をしようとしているのか、推移を見守りたい。
 10時近くから小沢代表が記者会見をされたが、わかりやすかった。「秘書を信じているし、適切に処理されている」と明確に語り、「権力と闘う」と断言された。代表辞任についても一切触れなかった。現時点では当然の判断だと思う。
 平成14年7月23日、私の事務所の政治資金担当者である女性秘書が逮捕された。その女性秘書はその年の4月に子宮ガンの手術をし、その後放射線治療を受けていた。それにも関わらず、検察は彼女を逮捕した。20日間勾留されている間、治療は受けられない。
 検察の意図が私に不利な調書を取ることにあったのは目に見えていた。それでも私は「命が大事だ」と言い、早く20日間で出ることを優先する様にと弁護士に話した。案の定、その女性秘書の調書は検察の思い通りのものであった。
 公判でその女性秘書は「検察に言わされました」と証言してくれたが、日本の裁判は調書主義で、裁判長は法廷での真実の発言、叫びは採用してくれなかった。残念なことに、その女性秘書はガンが転移、進行し、翌15年9月、亡くなってしまった。
 亡くなる直前に私は保釈されたが、その女性秘書との面会は禁止という検察側の条件が付いており、お墓での対面となってしまった。
 その女性秘書を検察は起訴できなかった。最初から起訴できないことを承知で女性を拘束し、私に不利な調書をつくり、自分達の都合の良いシナリオ、ストーリーを描いていくのが検察のやり方である。
 小沢代表の秘書も、検察の誘導、弾圧的な取り調べに屈しないことである。正直に堂々と真実を述べ、信念を持って対処することが一番だ。
 今回の件を考えながら、政治とカネについて国会でしっかり議論を進めなくてはいけないと感じる。
 一つは、企業献金をなくすことである。
 国民一人当たり約250円、計約320億円もの国民の税金を政党助成金として戴きながら、企業献金、団体献金を受け取るのでは()()(あわ)である。しかも、政治資金は税金のかからないお金だ。個人献金のみにして、その透明性を図ることが大事である。
 更には、政党助成金を廃止し、その代わりに幅広く国民に政治参加してもらうという意味で、パーティー、セミナー等で浄財を戴く様にすることである。こうすれば、国民も理解してくれることだろう。
 また、企業、団体献金の制度を残しておくと迂回献金として利用されることになる。西松建設が二つの政治団体をつくり、そこを使って政治家の政治団体にお金を回すやり方は、典型的な迂回献金の手口である。政治の信頼回復を図る上でも、政治家一人一人が自浄能力、自浄作用を発揮することが急務ではないか。
 今回の件で、評論家宜しく、自分はさもさもきちんとやっておりますと言っている与党幹部、閣僚経験者、特に自民党の議員は、率先垂範(そっせんすいはん)して自民党の国民政治協会のお金の使い方を(おおやけ)にし、国民に提示するぐらいの自浄能力を発揮してもらいたい。
 幹事長決裁で何億ものお金が具体的にどう使われているのか、今の自民党の政治資金には透明性がない。他人の批判をするよりも、まず自ら国民に政治資金の使い方をガラス張りにし、透明性を確保することをお願いしたい。
 私は一人政党で政党助成金をもらっていないし、企業献金も該当しない。透明性においては一番だと自負しているが、ここは政治の信頼回復のため、与野党なく国民に政治資金の公開をしていこうではないかと訴えたい。もっともわかりやすい方法で。
 朝7時25分高知発で帰京。衆議院本会議に出席。定額給付金関係の再議決があったが、私は反対なので、定額給付金は受け取らない。定額給付金に2兆円使うなら、その前に後期高齢者医療制度と障害者自立支援法を廃止し、国民に「間違いなく年金はお渡しします」と約束するのが先だと、私は主張していく。
 14時45分羽田発で大分へ行き、大分後援会会合。一年に一回の会合なので、皆さん楽しみにしてくれる。仲間うちの会なので、肩の張らない気楽な会で有り難い。人間関係に感謝したい。
 今日は四国から東京、そして九州へと、あっという間の一日だった。

本日提出した質問主意書3件
bP22 政府代表に関する再質問主意書
bP23 最高裁判所裁判官に対する国民審査に関する第3回質問主意書
bP24 国土交通省所管の財団法人における職員旅行費用の返還状況に関する再質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2009年3月3日(火)

鈴 木 宗 男

 麻生首相は定額給付金を「受け取り、地元で使いたい」と発言し、様々な批判を受けている。
 定額給付金について麻生総理は、当初高額所得者が受け取ることは「さもしい」、もらわないのが「人間の矜持(きょうじ)だ」と言ってきた。2月はじめの自民党役員会では「受け取る意思はない」とも言っていた。これほど発言がぶれると、一国の宰相としての資格があるのかという議論になってくる。
 そもそもこの定額給付金の発想がばらまきで、国民の理解を得ていない。2兆円のお金があるならば、最初に後期高齢者医療制度をやめるべきであり、障害者自立支援法を即廃止すべきではないか。更には、「年金は間違いなく国民に渡る様にします」と、責任ある話をするのが首相としての発信でなくてはならない。
 チグハグな自分からまいた種は自分で摘んでもらいたい。やはり麻生首相には、解散総選挙で国民の信を問うことをおすすめしたい。
 鳩山総務相は中央郵便局を視察し、「利益追求主義で重要文化財級の価値ある建物の一部を壊したのは国の恥だ。保存すべきかどうか世論に聞いてみたい」と発言している。
 「かんぽの宿」一括売却をオリックスにしようとした日本郵政に一石を投じたが、今度は東京中央郵便局の建て替え計画に新たな疑問を投げかけている。かんぽの宿問題では、国民の一定の理解、支持は得ていると私は受け止めている。中央郵便局の件はどうなることか。
 鳩山総務相の歯切れの良い発言はわかりやすく、それなりの理解、支持があるが、鳩山大臣が総務相でなかったら、「かんぽの宿の一括売却」も「中央郵便局建て替え」も話題にならなかったと考えると、官僚政治の怖さ、恐ろしさが(うかが)い知れる。あわせて、内閣をつくっている与党が官僚をチェックしていない実態も明らかになった。鳩山大臣の発言を機に、他の閣僚も改善すべき点はないか、よく勉強し、検証して戴きたい。
 私もこれまで国民の目線で、官僚に対して良いものは良い、悪ものは悪いと、メリハリを付けてやってきたが、私の立場が急転すると、官僚はマスメディアに虚偽の情報を流してきたものだった。鳩山大臣もよくよく気をつけて、きちんとした態勢の下、しっかり取り組んで戴きたい。くれぐれも油断なき様にとアドバイスしておきたい。
 議員会館で仕事をし、15時羽田発で高知に向かう。
 18時から一カ所応援演説をし、20時から一年に一回の恒例の高知後援会懇親会。
 ここ高知でも働く機会はなく、県民の皆さんは地方切り捨ての憂き目に遭っている。やはり政権交代に対する期待は高い。必ずや私なりの役割を果たし、政治の流れを変えていきたい。
 夕方、民主党小沢代表の事務所が家宅捜索されたというニュースが飛び込んでくる。この時期になぜこうした強制捜査が行われるのか。少なくとも逃亡の恐れのない人の身柄をとるやり方を見て、「また国策捜査か」と、私の所にも様々な声が伝わってくる。今後の推移を見つめたい。
 一週間前には、長野県村井知事の秘書をしていた参事が自殺している。この検察の取り調べは、時には人の命まで奪ってしまう。私の時も佐藤玲子秘書は、子宮ガンの大手術の後に逮捕され、十分な治療も受けられず、転移が進み、亡くなってしまった。また、網走の私の後援者は、検察に誘導された調書にサインをし、そのことが大きく気になって脳梗塞で倒れてしまった。
 こういった例を見るに付け、権力側が暴走すると善良な市民はどうにも抗することはできない。何が真実か、何が公正か、国民の皆さんも、権力側の一方的な発信、やり方が全て正しいものではないということをわかって戴きたい。

本日提出した質問主意書3件
bP19 定額給付金制度に対する麻生太郎内閣総理大臣の見解の変化等に関する質問主意書
bP20 韓国慶尚北道教育庁による教科書「独島」の発刊に関する質問主意書
bP21 ミャンマー情勢並びに邦人殺害事件に対する同国政府の対応についての外務省の認識に関する質問主意書

本日受領した政府答弁書6件本日提出した質問主意書3件
bX8 平成21年2月の日韓首脳会談等における竹島問題の取り扱いに関する質問主意書
bX9 フランスの教科書における竹島の表記変更に係る政府の対応等に関する第3回質問主意書
bP00 国土交通省所管の財団法人における職員旅行費用の返還状況に関する質問主意書
bP01 政府代表に関する質問主意書
bP02 前財務大臣のバチカン市国内における行状並びに同行者の対応等に関する質問主意書
bP03 2月22日の「竹島の日」に対する政府の関与、協力に関する第3回質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

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2009年3月2日(月)

鈴 木 宗 男

 民主党の小沢代表が24日、在日米軍再編に関し「米国もこの時代に前線に部隊を置いておく意味はあまりない。軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンス(存在)は第七艦隊で十分だ」と述べたことに、与党関係者が妙に反応している。
 麻生首相は「防衛に少なからぬ知識がある人は、なかなかそういう発言はしない」、町村信孝代議士は「第七艦隊だけあればいい、あとは自前の自衛力でというのは、防衛予算を3倍から5倍にでもしようかという勢いなのかもしれない」、細田博之自民党幹事長は「一部基地を返還させる努力は必要だが、(北東アジアの)軍事力全体のバランスを考えれば、今のあり方が最小限必要だと日本政府は考えている。小沢代表の発言は到底考えられない発想だ」と、それぞれ批判している。
 どの指摘も短絡的で、的を射ていない。小沢代表の意図は、中長期的に在日米軍の削減、縮小に持って行くのには世界の平和、安定というのが根っこになくてはならず、その努力をした上で、将来的な話をしたに過ぎない。政権を取ったらすぐ第七艦隊だけという考えではないと思う。
 だいたい、与党・権力側が野党の発言に一々神経質にモノを言うだけでも、基礎体力が落ち、焦っている証拠である。受けて立つ姿勢が見たいものだ。
 国家の基本政策は、教育、治安、外交、安全保障である。これらに関し、積み重ねの議論が大事である。小沢代表の言葉尻をつかまえただけの批判を聞く時、やはり政権基盤の脆弱ぜいじゃくさを示していることになる。
 野党第一党の代表の話に、それほどまでにモノを言うのなら、堂々と国民に選挙で信を問うべきではないか。批判する前に解散総選挙を断行すべきでないか。
 北海道では中川昭一代議士の話題が続いている。中川義雄参議院議員が地元報道機関に、中川昭一氏が「再起のために全力を尽くすと言った。最後はずっと一人ひとりに握手し、私も見たことのない姿だった」と語っている。
 この記事を見た多くの人から私のところに「今まで握手もしたことがないのか」「この話を聞いてあきれた。何様だと思っていたのか」「鈴木さんが必ず全員に握手をして席を立つのを見慣れている者からすると違和感を感じる。親の地盤をもらい、楽な選挙をしてきた人とたたき上げの苦労人の心のあり様がよくわかりました」といった声が寄せられる。何事も普段の人間関係が大事だとつくづく感じながら、鈴木宗男流をしっかり守っていきたいと思う。
 朝から釧路市内を廻り、18時から民主党第七選挙区仲野博子代議士の新年交礼会に出席。「来るべき選挙では、北の大地、ここ釧根から政権交代に向けて結果を出そう」と、 げきを飛ばす。蝦名大也釧路市長も駆けつけ、勢いのある会合だった。

本日提出した質問主意書3件
bP16 韓国の2008年度版国防白書における竹島の記述についての政府の対応に関する質問主意書
bP17 2月22日の「竹島の日」と同日に島根県で行われた竹島は日本領ではない旨主張する著書の出版記念講演会に係る政府の認識等に関する質問主意書
bP18 平成21年2月28日から3月1日にかけて行われた日中外相会談に関する質問主意書

※ 質問主意書の内容は下記の衆議院HPでご覧頂けます。

  衆議院ホームページ

2009年3月1日(日)

鈴 木 宗 男

  北海道ではTV、新聞ともに中川昭一氏が昨日地元入りしたことが大きく取り上げられている。特に北海道新聞一面トップで「失態で財務相辞任 中川氏地元入り陳謝 会見で議員辞職否定」という見出しになっている。さらには「説明責任果たしていない」という署名記事一面である。
 中川代議士とは何かとご縁があり、守れるものなら守ってあげたいと思っていたが、国内での出来事ではなく、ローマ発の世界行きの映像、発信となった。どうにもならないインパクトのある映像で今でも私は驚きが先だった。
 振り返るに、地元の人も仲間の国会議員も中川代議士の実態は判っている。森元首相が、16日テレビで言ったことが一番的確だろう。麻生首相が、1回も飲んだところは見たことがないと国会答弁しているが、地元の町村長はじめ後援会関係者は、あの答弁にびっくりしたものである。お友達内閣と言われる判断の甘さが逆に中川代議士を追い込んだとも言える。
 昨日は、後援会に対してお詫び、釈明しているが、私の事務所には「日本を代表してG7の財務大臣会議に出ていたのだから、国民に対してきちんと説明責任を果たせ」「後援会に話をするということは、自分の選挙しか考えていないのか」「バチカン博物館での入っていけない処に入った、触っていけないものに触った、座ってはいけない台座に座ってしまったことに対して、何の説明もない」と言った話が寄せられる。
 私が当事者ではないが、何か私が注意されているような気になりながらも、政治家等しく何が親切か、はっきり教えてあげることが大事だと痛感した。
 昨日の中川さんの後援会の様子が、北海道新聞37面に次の様に出ている。

 「厳しい意見もなく、次の衆院選に向けてみんなで盛り上げていく」。総会は中川氏の支持継続で一致し、出席者からは中川氏を励ます声が多く聞かれた。
 だが、中には素直に陳謝を受け入れられないという人も。六十代の男性は「みんなの支持を受けながら、なぜ取り返しのつかないことをしでかしたのか」。別の男性は「中川氏は周囲の言うことは聞かない。本当に立ち直るかどうかは半信半疑だ」と不満を漏らした。
 中川氏は地元でも酒癖の悪さなどが知られていた。二〇〇〇年六月の衆院選で六選を決めた夜、選対事務所に酔って現れ、ふらついた手でダルマに目をかき入れ、牛乳で祝杯を挙げた支持者たちをあきれさせた。
 昨年十一月下旬には同管内中札内村の小学校体育館で行われた高規格道路開通記念式で、灰皿の用意もないのに昼食をとりながらたばこに火を付け、ひんしゅくを買った。
 それだけに別の男性支持者は「信頼が回復できるかどうかは今後の本人次第」と言い切った。
 同管内の後援会関係者以外の有権者には、より厳しい声もある。更別村の男性(59)は「中川さんは一地方の議員ではなく、国民の代表。後援会に謝っただけでは済まない」、芽室町の男性(59)は「次の選挙には立候補せず、じっくり反省すべきだ」と話した。

 いずれにせよ、有権者のみなさんが賢明な判断をして頂けるものと確信する次第である。
 7時50分千歳発で女満別へ。車で足寄に向かい10時から我が母校足寄高校第52回卒業式に出席。母校で後輩に挨拶出来ることに感謝しながら、卒業生に「人生計算通り、自分の思った通りいかない。しかし、人生諦めるな。松山千春君の大空と大地の中での歌詞に、『生きることが辛いとか、苦しいだとか言う前に、野に育つ花ならば、力の限り生きてやれ』というフレーズがある。辛い時、苦しい時、この言葉を思い出して欲しい。生きていれば良い事がある。生きていれば逆転もある。信念を持って正直に生きれ」と、はなむけの挨拶をする。久し振りの母校は温かかった。
 足寄から釧路に行き、さらに網走管内佐呂間町で19時半から後援会新年交礼会。札幌―千歳―女満別―足寄―釧路―佐呂間と車だけでも500キロ近く乗ったことになる。天気がよく予定通り動くことが出来た。
 今日から早3月である。

「佐呂間新年交礼会.」


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