【ワシントン=増満浩志】米航空宇宙局(NASA)は6日午後10時49分(日本時間7日午後0時49分)、太陽系外の地球型惑星を探す宇宙望遠鏡「ケプラー」を、ケープカナベラル空軍基地(フロリダ州)から打ち上げた。
ケプラーは宇宙望遠鏡として最多の9500万画素という電荷結合素子(CCD)カメラを搭載。生命が存在しうる惑星の大量発見を狙い、この分野で先行する欧州を追う。
ケプラーの観測対象は、「はくちょう座」と「こと座」の方向にある銀河系内の恒星10万個。惑星が恒星の手前を横切る際の微妙な光の変化をとらえ、地球程度の小さい惑星も検知できる。371日で太陽を1周する公転軌道から、地球に邪魔されずに3年半、連続観測する。
太陽系外の惑星は、1995年にスイスのチームが初めて発見。これまでに342個が見つかっている。当初は木星のように大きなガス惑星ばかりだったが、2007年に欧州南天天文台(チリ)のチームが、地球から約20光年離れた赤色わい星を周回する、セ氏0〜40度で地球より少し大きめの岩石質惑星を発見。生命に適した初の系外惑星として注目を浴びた。
系外惑星の探査では、フランスが06年に衛星「コロー」を打ち上げている。
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