2009年03月07日(土)
「勝手に退職リストへ掲載」「産休機に解雇告げられた」 山梨ユニオン電話相談 正社員からが7割
雇用情勢の悪化を受け、山梨ユニオン(今福庸夫執行委員長)が2月28日と今月1日に実施した「雇用ホットライン」で、2日間で20件の相談が寄せられたことが、ユニオンのまとめで分かった。正社員からの相談が14件で7割を占め、ユニオンは「派遣社員から正社員へと人員整理の動きが広まっている影響ではないか」とみている。
28日に11件、1日に9件の相談があり、これまでに3回実施されたホットラインの中で最多となった。製造業や建設業に勤務する人が中心で、相談内容は解雇や雇い止めが14件、社会・雇用保険関係が4件などだった。
製造業に正社員として勤める男性からは「希望退職者リストに勝手に載せられた」と相談が寄せられた。出産間近の会社員女性からは「近く産前休暇を取るつもりだったが、会社に解雇を告げられた」との相談があった。
ホットラインは、製造業などで3月末に派遣社員の大量解雇が予想されることを踏まえて開設したが、今福執行委員長は「正社員の相談が圧倒的に多く驚いている。雇用調整が急速に進んでいると思われる」と話している。さらに「会社から不当な扱いを受けた際は、不況だからとあきらめずに相談してほしい」と呼び掛けている。連絡先は山梨ユニオン、電話055(235)3161。
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