岡山放送局

2009年3月7日 12時28分更新

牛肉不正輸出 社長2人を起訴


中国への輸出が禁止されている国産牛肉を、岡山県の港で貨物船に積み込むなどして中国に不正に輸出したとして、岡山地方検察庁は6日、大阪と神戸の会社社長2人を関税法違反の罪で起訴しました。

起訴されたのは大阪・住吉区の貿易会社、「モントレイディング」の社長、森山慶英被告(74)と神戸市灘区に住む食品卸業者「ミートサプライ」の社長、外池新治被告(54)の2人です。

起訴状によりますと、2人の社長は中国への輸出が禁止されている国産牛肉およそ70キロを、備前市の港で貨物船に積み込んだほか、森山被告が、関西空港から中国に向かう飛行機に国産牛肉46キロ余りを積み込んで中国に不正に輸出したなどとして、関税法違反の罪に問われています。

2人の社長はこれまでの調べに対し、船の乗組員が中国までの航海中に食べるためのものと偽って積み込んだことを認めた上で、「金になる仕事だと思って犯行を思い立った。」と供述していると言うことです。

岡山地方検察庁では、犯行を認める供述や国産牛肉を船や飛行機で中国に向けて持ち出した状況などから、2人の社長が税関の許可を得ないまま中国に国産牛肉を不正に輸出したとみて6日、起訴しました。