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「2025〜30年に有人の月探査を」日本独自の計画案

2009年3月6日20時58分

写真:有人月探査のイメージ=宇宙開発戦略本部事務局提供有人月探査のイメージ=宇宙開発戦略本部事務局提供

 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)の事務局は6日の専門調査会で、2020年ごろに日本独自でロボット技術による無人月探査を、25〜30年ごろにロボットと宇宙飛行士が連携した有人月探査をする計画案を示した。今後、5月に策定する予定の「宇宙基本計画」に盛り込む内容を詰めていく。

 基本計画は、宇宙基本法にもとづく国家戦略と位置づけられる。どの程度盛り込むかは、有人宇宙活動にかかる巨額の費用や人命を危険にさらすリスクなどを踏まえて検討する。

 日本は飛行士の輸送は米国などに頼り、国際宇宙ステーションなどの場で有人宇宙活動を展開してきた。宇宙航空研究開発機構は、25年ごろまでに国際協力で有人月探査する構想を掲げている。しかし、政府は独自の有人宇宙計画について「当面持たないが、長期的には着手も視野に入れる」とのあいまいな方針をとっており、有人宇宙船や生命維持技術などの開発には着手していない。

 専門調査会委員の一人である元宇宙飛行士の毛利衛さんはこの日、無人月探査に日本の二足歩行ロボットを活用する私案を出した。(安田朋起)

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