1日、オーストリア紙は「中国にはもっと多くの女の子が必要だ」と題した記事で、「一人っ子政策」と呼ばれる人口調整政策を続ける中国では「男余り現象」が深刻化していると報じた。写真は08年12月に武漢で行われたお見合いイベント。

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もっと女の子が必要!「一人っ子政策」の弊害を指摘―中国
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2009年3月1日、オーストリア紙・Die Presseは「中国にはもっと多くの女の子が必要だ」と題した記事で、「一人っ子政策」と呼ばれる人口調整政策を続ける中国では「男余り現象」が深刻化していると報じた。2日付で環球時報が伝えた。

中国は爆発的な人口増加を抑えるため、79年から「一人っ子政策」を実施。記事は、「そのおかげで人口増加の速度は抑えられ、貧しく後進的なイメージも緩和された」と指摘した。だが、医療保険や年金などの福利厚生制度が立ち遅れた中国では、男の子を生むことは「保険を買うのと同じ」。特に畑仕事が多い農村では、男の子は貴重な働き手。「女の子はどうせ嫁に行ってしまう」と敬遠する家庭が圧倒的に多い。

その結果、男女比が100対117にまで拡大。広東省と広西チワン族自治区では100対130にまで広がった。一般的には「100対104〜107」であることを考えれば、いかに不自然な数値かが分かる。つまり中国では約10%の男性が適齢期に達しても結婚できないのだ。20年後の独身男性の数は少なくとも3000万人と予測されている。

記事は、このままでは社会問題が増える一方だと指摘。男の子ばかり欲しがる伝統を変えさせるには、医療保険や年金制度の確立が不可欠だと強調した。(翻訳・編集/NN)
2009-03-06 07:38:05 配信

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