米ゼネラル・モーターズ(GM)は5日、リチャード・ワゴナー会長の2008年の報酬が545万ドル(約5億4000万円)だったことを明らかにした。07年に比べ6割減だが、巨額の政府支援を求める中での高額報酬には批判も強い。このため同会長の報酬のうち現金給与は09年は一転して1ドルに減額する。
米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書によると、ワゴナー会長の08年の報酬は211万ドルの現金給与のほかストックオプションなどが与えられた。業績不振を受けワゴナー会長への報酬全体は61%減ったものの、現金給与は35%増えた。ボーナスは07年に続きゼロ。
ビッグスリー(米自動車大手3社)首脳の高額報酬を巡っては、昨年末の政府支援要請に絡む米議会での公聴会で批判が噴出。これを受け5日の年次報告書では、ワゴナー会長の09年の給与は1ドルに減額された。(ニューヨーク=小高航)
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