岩手県の達増拓也知事が、県議会の本会議場で土下座しました。県立の医療施設から入院ベッドをなくす、「無床化」の計画への理解を求めたものですが、知事の行動を疑問視する声も上がっています。
岩手県の達増知事は、複数の県立の医療施設を無床化する計画を進めていますが、県議会議員の過半数が計画に反対しています。
このため、6日の本会議では、補正予算から無床化に関する予算を削除した修正案が賛成多数で可決されました。これに対し、達増知事は再審議を求め、席を立ち、土下座します。
「礼を尽くさせていただいたところであります」(岩手県 達増拓也 知事)
「本当に自信があって提案をしているんだったら、あんなぶざまな格好をするべきじゃない」(無床化に反対してきた住民団体の代表)
「無床化」を巡っては、地域の住民が「計画が唐突だ」などと反発しています。知事は、議会再開後もさらに土下座を繰り返し、無床化への理解を求めましたが、審議は深夜遅くまで続く見通しです。
達増知事は、民主党の小沢代表の元側近で、2年前に衆議院議員から知事に転身しました。(06日20:05)