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相模原の卸売市場火災:「もう商売にならない」 被災者らあぜん /神奈川

 「もう商売にならない」。4日深夜に発生した模原市東淵野辺の相模原総合卸売市場H棟の火災。市内の飲食店が仕入れる“市民の台所”を焼失し、鮮魚店など小売店8軒などが焼け出された。相模原署は1階付近から出火したとみて調べている。

 同署などによると、4日午後10時50分ごろに出火し、木造2階建施設1棟延べ約960平方メートルを全焼。約6時間後の5日午前6時半にやっと鎮火した。

 焼け出されたのは、精肉店やマグロ専門店、漬物屋など1階の小売店8軒と、2階の本村賢太郎県議(民主)と民主党第14区総支部などの事務所5軒。出火当時、本村県議事務所に男性秘書2人と漬物店で仮眠中の女性従業員(63)の計3人がいた。秘書2人は「焦げ臭いにおい」、女性従業員は「不審な物音」に気付いて避難したという。

 4日は市場が休みだったが、火災の急報で樋口利之場長(40)や鮮魚店主(57)、本村県議ら関係者が次々と駆け付けた。鮮魚店主は「新しく建て替えるにしてもしばらくは商売できない」と肩を落とした。本村県議は次期衆院選立候補のため、事務所を拠点に準備を進めていた。「後援会員名簿やパソコンなど大事なものすべてが焼けてしまった。子供のころの写真も置いてあったのに」とあぜんとし「これからやり直しだ」と話していた。【高橋和夫】

毎日新聞 2009年3月6日 地方版

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