アニメ「らき☆すた」を使った町おこしが話題の埼玉県鷲宮町の商工会が、オリジナルドラマ「鷲宮☆物語(仮題)」を制作することが4日、明らかになった。“萌え”などをテーマにドラマの企画案を募集している。
鷲宮町は、人気アニメ「らき☆すた」の舞台として知られ、ヒロインの一人の実家として登場する「鷹宮神社」のモデルとなった鷲宮神社に多くのファンが「聖地巡礼」として訪れ、08年に通常の3倍の30万人、09年に42万人が参拝に詰めかけ、大きな話題となった。町や商工会は、声優をゲストにしたイベントやキャラクターグッズの開発などで盛り上げ、アニメを使った町おこしの成功例として注目されている。
同商工会によると、ドラマ企画は、「家なき子」「野ブタ。をプロデュース」などを手掛けた北川敬一監督が同町を舞台にしたドラマを撮りたいと発案、企画案を一般公募することを決めた。「鷲宮に関すること」「萌えに関すること」「くだらないし、取るに足らないことだけど大切なこと」など6つのキーワードのいずれかを含み、「鷲宮町の活性化」につながることが条件。A4サイズ400字詰め原稿用紙3枚程度であらすじを書いて郵送する。採用者には「鷲宮のお米」10キロと北海道特選ジンギスカンセットがプレゼントされる。
商工会では「『二次元』から『三次元』への進出には賛否両論があったが、アニメのファンにも好評」という。PRムービー「鷲宮☆物語 序章」も制作、ファンのエキストラ出演も検討中という。「今回の試みが温泉などの観光資源がなくても町を活性化するモデルケースになれば」と話している。
応募は4月15日までに(消印有効)、鷲宮町商工会企画案募集係(〒340-0217 埼玉県北葛飾郡鷲宮町鷲宮4-8-8、0480・58・1202)へ。【立山夏行】
2009年3月5日