投稿日時： 2009-3-3 21:04:00
＜土居弁護士のコメント＞
２００９年３月３日，「蒟蒻畑マンゴー味」を喉に詰めて窒息死した１歳１１か月の男児の両親の代理人として，マンナンライフ社とその代表者ら２名に対し，損害賠償を求める訴訟を神戸地裁姫路支部に提起しました。
ミニカップ入りこんにゃくゼリーの窒息死は，国民センターが把握しているだけでも本件で２２件目です。
こんにゃくゼリーには，�，舛腓Δ氷△鮑匹按�度の大きさ，��咀,嚥下しにくい硬さ，弾力性，��コントロールしにくく一気に喉に達しやすい形状，であるという特徴があり，一旦喉に詰めてしまうと素人では取り出せず，他のゼリーと本質的に異なる危険性を持っています。また，餅や飴等のように，食べ方に注意をすれば事故を防げる，というものでもありません。
国民生活センターは，１９９５年から１０回にわたり，こんにゃくゼリーの危険性を警告・公表しており，消費者団体等もこんにゃくゼリーの構造的な危険性を指摘していましたが，再び悲劇が繰り返されたのでした。
本件訴訟では，こんにゃくゼリーには設計上の欠陥があったとして，マンナンライフ社の製造物責任を問うとともに，
代表者らに対して，その欠陥を除去して欠陥のない商品を製造販売できるような体制を講じるか，
それが不可能であれば製造を中止する等の措置を講じる義務があったのに，それを怠ったとして，取締役としての責任を追及しています。