田代まさし

　芸能界への本格復帰が目前だが…。昨年６月に出所した田代まさし（５２）が徐々にタレント活動を増やしている。失った信用はどこまで回復しているのか。

　田代が出所してから９カ月になるが、トークイベントや雑誌連載と地味な活動が続いている。今月下旬からは、ネット動画番組「田代まさしのお久しブリーフ」がスタート。視聴者からのメールに田代が答えるコーナーもあり、公式ブログでは動画で本人が呼びかけメールを募集中で、ダジャレを交えて番組をＰＲする気合の入れようだ。

　覚せい剤取締法違反などで３年６カ月間服役。出所からおよそ半月後の会見で田代は芸能界復帰に「今のところ考えていないが自信はある」「お世話になった人に少しでも恩返しできれば」と、険しい道のりは認めつつ未練をのぞかせていた。

　だが、やはり本格的な芸能界復帰となるとハードルは想像以上に高かったようだ。

　「支えてくれた人を２度ならず３度も裏切った上、出所後にそうした人たちにおわびのあいさつもほとんどしていないと聞く。それで再び応援を受けようといっても無理な話」と、かつての田代の支援者は話す。また別の出版関係者は「ブログの動画を見ても、まだ話し方がぎこちない。治療をしっかりしているのか不安だ」と話す。

　ブログの文章からも不安定さがうかがえる。２月２２日のブログでは、シャネルズやラッツ＆スター時代の盟友で歌手、鈴木雅之（５２）と食事したことをつづっているが、どこが文章の切れ目なのかはっきりしない。

　鈴木との食事では、来年に迫ったグループ結成３０周年の話題が出たが「頑張ってくれと言ってやりたいが現実問題難しいよ」と、メモリアルイヤーでの田代復帰は険しいことを告げられている。

　鈴木は今月３日、都内で最新アルバム「Ｓｔｉｌｌ　Ｇｏｌｄ」の発売記念ライブを行った際も田代の近況に触れ、「久々に会ったが、ゼロではなくマイナスからの出発。今後、どう前に歩めるか、幼なじみとして見守りたい」と、エールを送った。メンバーの友情は、まだ生きているようだ。