公営病院のKK婦人科・小児病院(KKH)が世界保健機関(WHO)から表彰を受けた。出産前後の女性に対するケアが評価されたもので、アラブ首長国連邦(UEA)健康財団賞が分娩チームに授与される。
選考委員会によると、KKHは分娩前後の女性に対するケアの提供で、国レベルまた国際レベルでも名声を確立した。チームは最高の看護を提供し、これを何年にもわたり維持し、母親の死亡率や妊娠中毒症の低下に貢献したという。
妊娠中毒の可能性がある妊婦には予防薬として硫酸マグネシウムを処方。中毒症の比率を1,000人の出産につき、1990年代の6.7人から現在では1.6人に減らした。
帝王切開や早産の対策も強化。母親の死亡率を1,000人の出産につき、5人に半減。死産の比率も5人未満に低下させたという。
チームリーダーで産婦人科局長のタン・コクヒアン准教授は「われわれが提供している看護が国際的に認められた。職員の士気がさらに鼓舞される」と語った。
今年はグルジア呼吸器協会も同賞を受賞した。副賞は2万米ドルで、KKHは医療従事職員の研修受講を資金面から支援する基金に積み立てる。国内医療機関がWHOから表彰されたのは精神衛生研究所以来。