飯田市は5日、同市立病院の4月以降の診療体制を発表した。産婦人科の常勤医が1人増えて5人体制となり、飯田下伊那地域在住者と里帰り出産をおおむね月90件を限度に受け入れる。
昨年4月から月70件程度を目安に出産を受け入れていたが、昨年12月は103件など、実際には月平均80件ほどの実績があった。
新しく着任するのは、静岡県の病院に勤務する30代前半の後期研修医で、インターネット上で募集を知ったという。
牧野光朗市長は「飯田下伊那地域の産科の中核病院の体制が維持できる。定住自立圏構想を実現するためにもこれだけは守らなくてはならない」と強調した。
また、腫瘍(しゅよう)内科専門医による外来診療を週1回始める。医師は飯田高校卒で埼玉医大国際臨床センターの佐々木康綱教授(56)。がんの薬物療法の権威で、当面はがん患者のセカンドオピニオンなどを担当する。
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