記事入力 : 2009/03/06 11:50:34
韓国経済危機論の一掃に躍起の政府(中)
企画財政部長官、外信記者と懇談会
◆為替政策、楽観的な景気見通しが質問の的に
英フィナンシャル・タイムズのクリスチャン・オリバー記者は、「ウォンの変動(ウォン安)が韓国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映していると考えるか。ウォンがどのレベルまで下落すれば外貨準備を投入するのか」という最初の質問を投げ掛けた。これに対し、尹長官は「特定の為替水準は言及が困難だ」として即答を避けた。すると、米ビジネスウイークの記者が「為替レートは韓国のファンダメンタルズを反映しているか」と重ねて質問。尹長官は数秒間の沈黙の末、「満足させられるような答弁はできない。外国為替市場を鋭意注視している」と答えるにとどまった。
外貨準備高の水準が適正かをめぐっては、日本経済新聞の記者が「外貨準備高が世界6位にもかかわらず、外部から不安視される理由は何か。外貨準備高は十分だと考えているか」と質問。これに対し、尹長官は「韓国は世界のどの国よりも対外支払い能力の防護幕がしっかりしている。最悪のシナリオを考えても、われわれは十分な対外支払い保証能力を備えている」と強調した。
しかし、外信記者の質問はそれにとどまらなかった。米UPI通信の記者は「韓国政府の対外債務償還能力を疑問視する向きが海外にはある。短期対外債務を縮小するプランはないのか」と質問したほか、韓国政府の楽観的な景気見通しもターゲットになった。
尹長官が基調講演で「春(景気回復)はそれほど遠くはない」と述べたことについて、ユーロ・ポリティクスのセバスチャン・ファレッティ記者が「欧米の長期化する景気低迷シナリオを考慮していない発言ではないか」とかみつく一幕もあった。
出席した外信記者は3分の2が韓国語に精通した韓国系記者だった。
鄭恵全(チョン・ヘジョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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