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愛知学泉大学生死亡:若林学長が陳謝 学内飲酒、副学長「管理できず反省」 /愛知

 愛知学泉大学岡崎学舎(岡崎市)の合宿所で、同大家政学部1年の男子学生(19)=大府市=が飲酒後に死亡した問題で、同大の若林努学長は5日記者会見し、「学内でこのような事故を起こして申し訳ない」と陳謝した。

 若林学長は「志が達成できなかったのは断腸の思いだ。責任を感じている」と述べた。

 大学は、学内での飲酒を禁止しており、年2回のオリエンテーションで指導している。男子学生が所属するバスケットボールのサークルは、コンパ開催で4日午後7~9時に合宿所を利用すると届け出ており、大学側は「酒を飲まないように」と指導したという。学内での飲酒に、古山庸一副学長は「管理ができておらず、反省している」と説明した。コンパには同大と愛知学泉短大の学生29人が参加し、かなりショックを受けているという。

 大学によると、男子学生は4日午後7時から、サークルの卒業祝いコンパに参加した。男子8人と女子21人で、ビールや焼酎、チューハイ、ジュースなどを飲んだ。参加者のうち、1年生は10人で、未成年者の数は不明。同10時ごろにはゲームを始め、負けた参加者が酒を数回飲んだ。コンパで男子学生が焼酎などを飲む姿が目撃されていて、「一緒に飲んだ」と話す学生もいた。

 男子学生は5日午前0時ごろ、酔いつぶれて吐いた。ほかの学生が「大丈夫か」と聞くと、「うん、うん」と答えたという。合宿所に泊まった14人は全員、午前4時ごろまでに寝た。午前9時過ぎ、男子学生の顔色が悪く、異変に気付いた。吐いたものが口の周りにあったため、3人で近くのトイレまで担ぎ、洗い流そうとしたが、呼吸をしていなかったという。

 合宿所はプレハブの1階建てで、18畳と6畳の2部屋あり、クラブやサークルなどが合同で使っている。

 今回の件に、ある女子学生は「学内でこんなことが起きるなんて、とても残念です」とうなだれていた。【佐野裕】

毎日新聞 2009年3月6日 地方版

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