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【愛知】

副学長「飲酒指導、見直す」 愛知学泉大学生死亡

2009年3月6日

会見で頭を下げる若林学長(右から2番目)ら=岡崎市の愛知学泉大で

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 岡崎市舳越町の愛知学泉大の構内で5日、家政学部1年の林晃平さん(19)が死亡したのは、バスケットボール同好会の送別会で大量の酒を飲んだことが原因とみられる。構内での飲酒は原則禁止。しかし大学側は、学生が飲酒することを把握しないまま合宿所の使用を許可しており、管理責任を問われそうだ。

 大学側によると、送別会はバスケットボール同好会「ザ・カルシウム」が、卒業を控えた愛知学泉短大の2年生のために、4日午後7時から大学構内のプレハブの合宿所で開いた。林さんを含む男子学生8人、女子学生21人が参加していたという。

 林さんは焼酎などの酒を飲み、5日午前零時ごろから、激しく嘔吐(おうと)した。合宿所内の布団で寝かされたが、早朝、死亡が確認された。

 合宿所の使用申請は同好会の顧問の教員を通じて出されたが、時間は午後7時から同9時までで、宿泊は認めていなかった。しかし、会は午前3時まで続き、14人の学生が無断で宿泊した。参加した学生の約3分の1が未成年だったが、職員による見回りや帰宅の指導はなく、管理が不十分だった。

 記者会見で古山庸一副学長は「学生たちはかなりの量を飲んだようだ。このような状況が起きて、大学として管理ができていなかったと深く反省している。飲酒の指導態勢を見直したい」と述べた。

 (相坂穣、池田宏之)

 

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