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大学合宿所で学生急死 愛知、前夜から友人と飲酒

2009年3月5日20時7分

 5日午前9時25分ごろ、愛知県岡崎市舳越(へごし)町の愛知学泉大の合宿所から「一緒に酒を飲んでいた友人が朝起きたら冷たくなっていた」と119番通報があった。連絡を受けた岡崎署員が、同大1年の男子学生(19)がトイレで死亡しているのを発見した。前夜から集団で飲酒していたという。同署は吐瀉(としゃ)物による窒息死の疑いがあるとみて、6日に司法解剖する。学生が未成年者なのに飲酒することになった経緯も調べている。

 同署や大学によると、合宿所内では学生らバスケットボールサークルの男女29人が、送別コンパとして4日午後7時から酒を飲み始めた。この学生はほかの13人と5日午前3時ごろまで飲酒を続けていたという。

 その後、学生が酔いつぶれたため、友人たちが寝かせたが、同9時ごろ、布団の中で飲食したものを吐いて冷たくなっている学生に気づき、トイレへ担いでいって口の部分をすすいだという。

 記者会見した同大の若林努学長(64)は「他の学生が無理やり飲ませる行為はなかったと聞いている」としている。

 禁止されている合宿所での飲酒を、大学はこれまで知らなかったという。若林学長は「大切な学生を失い、断腸の思いで責任を感じています。合宿所の管理ができていなかったことを反省しており、使用禁止などの対応を検討している」と話した。

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